出版社内容情報
■70%の人が1度は経験するという報告もあるインポスター症候群を徹底解説。偽りの自分を演じることで感じる息苦しさを楽にするヒントが満載!
「自分に自信が持てない……」
「周りから期待されることが息苦しい……」
「本当はたいした人間でないと、いつ悟られるか不安……」
こうした悩みを抱えている人はたくさんいると思います。
そんな方にぜひ知っていただきたいのが「インポスター症候群」です。
インポスターには「詐欺師」や「偽物」といった意味がありますが、インポスター症候群(impostor syndrome)とは、自分を肯定することができないため、周りから称賛されても、それを受け入れることができず、詐欺師のように周りを「騙している」という感覚に陥ってしまう心理傾向のことです。
日本ではまだあまり知られていませんが、70%の人が人生で1度はインポスター症候群を経験したことがあるという研究報告もあるほど身近なもので、海外ではインポスター症候群に苦しんだことがあると表明している著名人がたくさんいます。
・実績や仕事ぶりを認められても「自分の実力ではない」「周りのおかげ」「運が良かっただけ」「次回もうまくいくとは限らない」などと捉えてしまう人
・昇進を打診されても「自分は適していない」と思って固辞してしまう人
こうした人はインポスター症候群に陥っている可能性がありますが、謙遜を美徳と捉えがちな日本人はインポスター症候群に陥りやすい面があり、広く知られてほしい概念です。
特にSNSがこれだけ普及した社会を生きていくうえで、インポスター症候群について知っておくことは、とても大切なことです。なぜなら、SNSを駆使することで、以前よりも簡単に注目を集めやすい時代になりましたが、何の前触れもなく急激に注目を集めると、環境の激しい変化に気持ちが追いつかないことが珍しくありません。自分が望んだことにもかかわらず、いざ叶うと自分を見失ってしまい、「こんなの本当の自分ではない……」と苦しんでしまうことがよく起こります。
また、インポスター症候群は男性よりも女性の方が陥りやすい傾向があります。聡明で有能な女性、高いキャリアを築いている女性や専門職の女性に多く見られる傾向があることから、女性活躍推進の一環で女性管理職の比率向上が求められている中、インポスター症候群について知っておくことは、企業の人事労務の観点からも重要になってきています。
(自分が自分じゃないみたい……)
こうした悩みを抱えながら過ごすことは、苦しいものです。しかし、その原因がわかれば、対処法が見えてき
内容説明
その苦しさ、自信のなさ、不安…インポスター症候群だからかもしれません。SNS全盛の今の時代、心穏やかに過ごすために知っておくべきインポスター症候群を公認心理師が徹底解説。
目次
第1部 インポスター症候群の理解(まずは知ることからスタート―インポスター症候群について;SNS時代の落とし穴―SNSはインポスター症候群にも大きく影響;どうなってしまう?―インポスター症候群の状態を知る;なぜなってしまう?―インポスター症候群の要因を知る)
第2部 インポスター症候群の克服(自分を知ることが克服の第一歩―本当の自分を見失わないことが大切;自信について理解を深める―インポスター症候群克服のキーワード;インポスター症候群を克服するために―自己肯定感を高めることが克服の道;日頃から心掛けておきたいこと―心の不調を遠ざけるために;インポスター症候群の人と接するとき―上手に向き合い自己承認を促す)
著者等紹介
小高千枝[オダカチエ]
メンタルヘルスケア&マネジメントサロン代表・公認心理師。絵本作家になりたかった夢と、人格形成における人間の心に触れたいとの思いから幼稚園教諭として従事した後、一般企業にて人事、秘書、キャリアカウンセラーを経験し、人に寄り添うことをキーワードに社会経験を積む。同世代の女性の気持ちに寄り添うカウンセリングを中心に、メンタルケアの分野の幅を広げ、多くの女性が悩む男女関係、モラルハラスメント、DV、ダイエット依存、対人コミュニケーションなどの個人カウンセリング、企業における自己実現やセルフマネジメントのサポート、ウェルビーイング、メンタルトレーニングなどを行う(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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