出版社内容情報
「とても敏感な人たち」(Highly Sensitive Person;HSP)と言われる、生まれつき感受性が非常に強く、敏感な気質・性質をもった人たちが感じている“生きづらさ”について、心の病との関係性も踏まえてベテランの精神科医が語る、生きづらさを和らげるコツと工夫。
HSPの特徴としては、過剰な刺激を受ける、強い情緒的な反応を示す、些細な刺激でも反応する、とても深く考え洞察する、共感性が高い、などが指摘されています。HSPの気質・性質を活かして人生で成功を収めている芸術家やスポーツ選手もいれば、それがあるがために周囲の人との共感を得ることが難しく、“生きづらさ”を感じている人たちも多くいます。また、HSPがもとで様々な精神疾患(発達障害、うつ病、不安障害、統合失調症など)が併存しているケースも多々あります。
本書は、「自分はHSPではないか」と悩んでいる人たちのために、なぜ“生きづらさ”を感じてしまうのか、どのように対処すればよいのか、また、心の病が関係しているならばその治療法について、著者が実際にカウンセリングした事例をベースに語ります。自分が持ちあわせた気質・性質をどのように社会に順応させるべきか、精神科医などの手助けを必要とするものなのか、少しでも楽になるコツや工夫など、より“生きやすい人生”に繋がるヒントを得るための一冊。
内容説明
“生きづらさ”を感じて初めて、スタートラインに立てる?「とても敏感な人たち」と心の病との関係性。“生きづらさ”を和らげるコツと工夫。
目次
第1章 HSPも生きづらさの原因のひとつ(“生きづらさ”とは?;“とても敏感な人たち”いわゆるHSPとは?)
第2章 HSPを細かく整理するトライアル(HSPを再度整理してみる;感覚器をひとつひとつ考える;対人関係上の敏感さ)
第3章 心の病とHSP(発達障害とHSP;統合失調症とHSP;パーソナリティ障害、愛着障害などとHSP;不安障害、うつ病などとHSP)
第4章 生きづらさを和らげるコツと工夫(マルチタスクからシングルタスクへ;コンパクトにする;ルーティン化する;マイナスに考えない;短所と長所は紙一重;〈生きづらさ〉を感じて初めて、スタートラインに立てる;完璧を求めない;継続がカギ;リモート社会の到来とその良し悪し)
著者等紹介
福西勇夫[フクニシイサオ]
南青山アンティーク通りクリニック院長/精神科医。1984年徳島大学医学部卒業、医学博士。東京都精神医学総合研究所(現・東京都医学総合研究所)勤務を経て、2003年より現クリニックを開業。精神科医として発達障害、統合失調症、不安障害など、幅広く心の病に対応している。米国での臨床・研究経験も豊富で、2000年より現在までにマサチューセッツ総合病院の客員教授として9回招聘され、2007年には南イリノイ大学の客員教授として招聘されている。一般向けの著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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