目次
第1章 不安障害の成り立ちと症状(不安障害とは、どんな病気?;発症の原因は脳機能の誤作動 ほか)
第2章 正しい診断を受けることがとても重要(疑わしければ、まず受診を;どんな医療機関・診療科に行けばいいのか? ほか)
第3章 原因と背景、合併する障害について(どんなことが発症に関わっているのか?;さまざまな精神疾患との合併や併発がある ほか)
第4章 いろいろな治療法がある(不安障害は2つの治療法で進められる;脳機能の不調を抑える薬物療法 ほか)
第5章 不安を克服して、生き生きとした生活を(より早く回復を目指す生活上の工夫;パニック発作に対処するには ほか)
著者等紹介
福西勇夫[フクニシイサオ]
南青山アンティーク通りクリニック院長、精神科医。1984年徳島大学医学部卒業、医学博士。東京都精神医学総合研究所(現・東京都医学総合研究所)勤務を経て、2003年より現クリニックを開業。精神科医として発達障害、統合失調症、不安障害など、幅広く心の病に対応している。米国での臨床・研究経験も豊富で、2000年より現在までにマサチューセッツ総合病院の客員教授として9回招聘され、2007年には南イリノイ大学の客員教授として招聘されている。一般向けの著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ブルーツ・リー
6
パニック障害について扱った本で、最新のもの。 最近では、安定剤だけではなくて、認知行動療法だとか、マインドフルネスだとか、薬以外の治療法も、ちゃんと解説してくれる本が多くなってきました。 個人的に、最初に言われた疾患が不安神経症で、20年前にこの病気にかかり、そこから双極性障害に転じて行ったので、この病気を軽視するのは、危険だと思います。 何の病気もそうだけれど、早期の治療が大切です。 みたいな話も、合併症も含めて書いてくれていたので、広い内容で、尚且つイラスト入りで分かり易い。お勧めできる1冊です。2019/10/24
しょう
4
不安を起因とするさまざまな精神病の入門書。自分自身、本書に書かれているほどの不安による症状というのは出ていないので病気ではないんでしょう。ただやっぱり不安を抱えやすい、不安に心が支配されやすいので、もう少し関連書籍を読みながらなんとか対抗策を見つけていきたいと思います。目に見えない病気というのは本当に厄介と思います。10人に1人の割合で不安障害を持っている人がいるのではないかとも言われており、身近の人で苦しんでいる人がいてもおかしくない。自己責任論の蔓延とともに不安障害の方の生き辛さも増していそう。2020/09/02
🍭
2
413,図書館本。2019年発行。不安障害と双極性障害、鬱病は隣接した障害であり、症状が似ている。自分のもつ病的な不安感は特定の病気や障害として断定することはできない。精神の病に共通していえることだが、大切なのはどう付き合っていくかという意識である。投薬で改善された状態で自分の不得手な状況やストレス行動とどう向き合っていくかが大事だというのはどのテキストでも強く示唆されている。不安障害やパニック障害とは何かを知るのにはちょうどいい本だと思った。2024/09/21
どーなつ
1
よくある事例を羅列する系ではなく、病気のシステムが詳しく解説されている本。だからと言って読みにくい訳ではなく、病気について調べるために初めて読んだ人でも理解できる。パニック障害と不安障害がリンクして説明されているため理解しやすい。良本。2024/09/17
月と星
1
★★★オールカラー。焦らなくてよいから・きっとよくなるから・大丈夫・困ったことがあれば言って・がんばって応援しているから・そばにいるから・よくなってきたね・ありがとう。2022/03/04