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内容説明
映画原作!黒人刑事がKKK(白人至上主義団体)に潜入捜査する大胆不敵な実話。
目次
1 KKKからの電話
2 大リーガーと黒豹党
3 私は声、君は顔
4 新たな友デイヴィッド
5 大怪竜と地獄の業火
6 KKKと民警団
7 KKKロラド
8 加入
9 大魔法使いの降臨
10 ロッキー山脈の要塞
11 すべては煙に消えた
著者等紹介
ストールワース,ロン[ストールワース,ロン] [Stallworth,Ron]
1953年、アメリカ、イリノイ州生まれ。司法警察機関に32年間勤務し、立派な功績を達成した元警察官。麻薬捜査部、風紀取締部、犯罪捜査部で働き、4つの州で事件担当記者の組織化を行った。コロラドスプリングス市で最初の黒人警官として、激しい人種的な敵意に打ち勝って司法警察組織で歴史に残る輝かしいキャリアを築き上げた
鈴木沓子[スズキトウコ]
執筆・翻訳・編集業
玉川千絵子[タマカワチエコ]
翻訳・執筆業。アートやカルチャー関連の翻訳を多く手がける
丸屋九兵衛[マルヤキュウベエ]
京都府京都市伏見区伏見稲荷生まれ。文章家/トーカー/音楽評論家/レイシズム研究家/歴史コメンテイター。bmr編集部勤務(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
藤月はな(灯れ松明の火)
94
始めての黒人警官がKKKに潜入調査した時の記録。映画はとうとう、観に行けなさそうです・・・(つд⊂)本名で登録しても他の個人情報も正確かどうか、照合されないなんて今では絶対にできないだろう。KKKの閉塞感と馬鹿馬鹿しさ。しかし、KKKへの潜入捜査に協力したチャックのその後に戦慄。ニーチェの「深淵を覗く者は深淵もまた、覗き込んでいるのだ」という言葉を思い出さずにいられない。そしてダイナー勤務の白人労働者を殺害した15歳の黒人少年を擁護する黒人達と、少年の動機を知らなかったアバナンシー氏の衝撃も他人事ではない2019/04/24
ペグ
72
以前観たアラン・パーカー作品「ミシシッピー・バーニング」から、KKKの内側を抉り出す作品かもとの期待があったのだが〜。以外と驚くような事は起こらない。あの不気味なコスチュームも見方によっては滑稽で代表が主義を声高に主張するわりにはスカウトする時の身元確認なども緩くて驚く。 何よりも興味があったのは隠しようの無い肌の色だったのだが。作者のロン・ストールワースの描きたかったのは黒人として成し得た事柄と、現アメリカ大統領トランプの例の(壁)に対する思想とKKKの共通性を糾弾したかったのではないかということ。2019/04/16
くさてる
27
70年代のアメリカであった実話。黒人警官がKKKに潜入って、どうやって?というのがいちばん気になるところなのだけど、そこはまあそりゃそうですよね、という感じでした。けして読みやすい文章ではないし、当時の文化やアメリカの警察組織などに詳しくないと面白みに欠けるところはあるかもしれない。でも、私はそこがリアルだと感じました。あまりにも尻切れトンボな感がするラストを含めて。装画がとても良いです。2019/06/08
marumo
19
実話だそうです。クランズマンとはKKK会員。若き黒人警察官が白人の同僚と「二人一役」でKKKを潜入捜査。「ブラッククランズマン」誕生です。70年代のKKKの広報活動というものもとても興味深かったのです。が、期待とはウラハラに今ひとつ面白くない…😭なぜなら文章がつまらないから。警察の業務日誌を読むような盛り上がりのなさが残念。興味深い事実も、語り手がマズイと面白くなくなるということが、よくわかりました。映画に期待します。2019/10/17
アカツキ
15
1970年代アメリカのコロラド州で、白人至上主義の人種差別組織KKKに黒人警官が潜入捜査するというノンフィクション。全編通してKKKの滑稽さを書いているが、宣伝のために有名牧師に嘘をついて差別を煽ろうとした教会や、最高機密を扱う軍事職員にKKK会員が紛れ込んでいたなど、笑えない箇所もある。そして、捜査終了の流れのショボさがリアルだった。いくら熱意があって意見しても、上の決定は絶対だからなぁ…。映画も面白そうで見てみたい。2019/04/07