内容説明
北海道・せたな町の海が見える牧場で、牛を飼いながらチーズ工房を営む亘理は、大好きな家族と仲間たちに囲まれ毎日幸せいっぱい。東京からやってきた若者・神戸や、札幌の天才シェフもいつしか仲間に加わり、亘理はあることを思いつく。それはせたなの「おいしいもの」たちを、もっとたくさんの人に届けるため1日限定のレストランを開くことだった―。
著者等紹介
土城温美[ドキハルミ]
演出家、脚本家。早稲田大学を卒業後、主宰劇団ジーモ・コーヨ!を旗揚げ
深川栄洋[フカガワヨシヒロ]
1976年9月9日生まれ。千葉県出身。専門学校在学中から自主映画を制作。PFFアワードで『ジャイアントナキムシ』(00)、『自転車とハイヒール』(01)が2年連続入選を果たす。04年『自転少年』で商業監督デビューし、翌05年『狼少女』で劇場用長編映画を初監督。『60歳のラブレター』(09)のスマッシュヒットで一躍脚光を浴び、『白夜行』(11)、『洋菓子店コアンドル』(11)、ヒット作『神様のカルテ』(11)といった人間ドラマでその手腕を発揮する
百瀬しのぶ[モモセシノブ]
映画・ドラマのノベライズ、ノンフィクション、児童書等を中心に活動する作家・フリーライター(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
5 よういち
112
北海道せたな町の海の見える牧場で、牛を飼いながらチーズ作りに挑戦する設楽亘理。しかしチーズ作りの師匠、大谷からはなかなか認めてもらえない。大好きな家族と大切な仲間たちに囲まれた雄大な北の大地での生活を、美味しい料理と、美味しものが命を戴くことであることを織り交ぜながら描いた作品。◆ノベライズのためセリフが多くサクサク読み進められた。雄大な牧場、美味なる食材と料理は、映像があると効果的だろうなあ。命の大切さ、生きることの大切さ、仲間の大切さを教えてくれる。◆明日、2019.1.25公開 2019/01/24
あつひめ
59
北海道映画シリーズ。読み始めたらやめられなくなり、一気読み。北海道の大地で生きている、来るもの拒まずドーンと来い!みたいな空気がいっぱいで。私もそらのレストランに行ってみたくなる。ありきたりな感想だけど。生きるには楽しいことばかりじゃなく、その裏には辛いこともあるから幸せをちゃんと感じることができる。そういうことを感じさせてくれる物語。映画公開日が楽しみだな。2018/11/26
momogaga
40
せたな町。また訪れる場所が見つかりました。この映画も見たい。北海道の牧場で働きたかった50年以上前を思い出しました。2024/04/03
キラ@道北民
37
北海道映画シリーズ第3弾のノベライズ。『しあわせのパン』『ぶどうのなみだ』は映画を見ましたが、これは伯母から貰い受け本から。北海道は広くてせたな町の海は見たことがない。私が暮らす道北の海より青いのなら、牧場の緑や空とのコントラストが綺麗なんだろうなぁと想像しながら読んだ。仲間と美味しいものに囲まれた暮らしは、読後深呼吸した気分になる清々しさです。2020/03/07
ナヲ
33
さらりと読める一冊でした。北海道好きの理想が詰まっているのかな。2020/08/15