内容説明
卓抜な比較文学研究者によるヴァルター・ベンヤミン論六編を日本版独自編集で収録。読むことと理解することの内奥に深く分け入り、それ自体の不可能性、〈いっさいの読みから距てられたままにとどまる〉地点へと無限に接近する苛烈な営為を通じて、ベンヤミンの現在性を甦らせる。ド・マンとデリダに見出された鬼才が拓く、比類なき読解の深淵。
目次
雲という言葉―それが一つの言葉であるのなら
アフォーマティヴ、ストライキ
内包的な諸言語
「今」―歴史的時間についてのベンヤミン
罪の歴史―ベンヤミンのスケッチ「宗教としての資本主義」
メシア的なものの空所
著者等紹介
ハーマッハー,ヴェルナー[ハーマッハー,ヴェルナー] [Hamacher,Werner]
1948‐2017。ドイツの比較文学研究者、哲学者
清水一浩[シミズカズヒロ]
1977‐。東京大学大学院総合文化研究科超域文化科学専攻博士課程単位取得退学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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