内容説明
法然、パウロ、道元、三島由紀夫、ハイデガー…。五人のアジテーターを駆り立てた〈無なる神〉の力とは何か。信じるがゆえに真である…。政治の根源とその危うさを開示する長崎『叛乱論』の最終地点。
目次
絶対他力 パウロ(アジテーター・パウロ;神の信、イエスの信 ほか)
弥陀からの光 法然(称名念仏の選択;大願成就の無条件の信頼 ほか)
仏性の時 道元(万草の花咲く仏性世界;語るということ ほか)
虚無の形 三島由紀夫 平野啓一郎『三島由紀夫論』によせて(『金閣寺』、観念的青春小説;『鏡子の家』、みんな欠伸をしていた ほか)
能動的ニヒリズム ハイデガー 轟孝夫のハイデガー論によせて(事件としてのハイデガー;『存在と時間』は人生論か ほか)
著者等紹介
長崎浩[ナガサキヒロシ]
1937年生まれ。1960年、東京大学理学部卒業。大学院数物系中退。63年から70年まで、東京大学物性研究所助手。以降、東北大学医学部、東京都老人総合研究所、東北文化学園大学に勤務。第一次共産主義者同盟で活動、東大全共闘運動に助手共闘として参加(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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