内容説明
大衆文化と革命。歌謡曲、ジャズ、新内、落語…大衆文化の過激な底力。
目次
フランツ・ファノンのビーバップ革命理解
山口百恵は菩薩である 恋文二度三度―菩薩テーゼあわせて一〇八
“上海一九三〇‐横浜一九八〇”ケイ、黄金時代を夢みなさい
官能の武装―岡庭昇『身体と差別』を読む
昭和二十二年歌謡曲論
How Deep Is The古賀メロディ
中森明菜、自殺未遂時点での芸術的飛躍の予感
品川駅のレコードの謎―夢野久作『東京人の堕落時代』
新内「ぶんやアリラン」
梅雨明けのジゴロ
「エイブレイサブル・ユー」三題―パーカー、マクリーン&オーネット
長谷川伸の碑
マイルス最後の闘い―合衆国黒人街からブラック・アフリカへ
ヴードュ的加速―アルバート・アイラーとハイチ革命
樋口一葉『十三夜』の底力
大山倍達、東洋の思想家として
落語、新内、冬の虎退治馬退治
赤色残〓伝
著者等紹介
平岡正明[ヒラオカマサアキ]
1941年東京に生まれる。1960年の安保闘争に共産主義者同盟員として参加、61年、犯罪者同盟結成、この機関紙に「犯罪の擁護」などを執筆したのを端緒に著作活動を開始。谷川雁とわたりあったテック闘争や、ミクロネシアのポナペ(ポンペイ)独立運動、横浜・野毛の大道芸イベントなどに積極的にかかわりながら、革命論、犯罪論からジャズ、歌謡曲、浪曲、落語まで、多数のジャンルを横断的に論じ、その全てにおいて新たな世界を開いた。2009年没。著作は生前だけで一二〇冊余に及ぶ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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