内容説明
『一九八四年』刊行から約半年後、一九五〇年に四六歳で早世した「同時代人」としてのオーウェル―その遺産としてのテクスト群をウィリアムズはどのように読み継いだのか。本編のほかに関連の論考6篇、訳者による詳細な解説を附し、ウィリアムズによるオーウェルの批判的継承の変遷を批評史的に展望する。
目次
第1章 ブレアからオーウェルへ
第2章 イングランド、だれのイングランド?
第3章 作家であること
第4章 観察と想像
第5章 政治
第6章 想像された世界
第7章 さまざまな連続性
第二版へのあとがき 一九八四年の『一九八四年』
附録(書評関係)
附論 レイモンド・ウィリアムズとジョージ・オーウェル―ある中断された対話への注釈
著者等紹介
ウィリアムズ,レイモンド[ウィリアムズ,レイモンド] [Williams,Raymond]
1921年、イギリス・ウェールズ生まれ、1988年没。文学・文化批評家。小説・演劇研究からコミュニケーション・システムに至る多種多様な分野について執筆し、カルチュラル・スタディーズの分野に大きな影響を残す
秦邦生[シンクニオ]
1976年生まれ。東京大学大学院総合文化研究科准教授。専門は英文学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。