目次
薔薇
ミルテ
けし
松雪草
白木蓮
桜
睡蓮
青サフラン
バジル(メボウキ)
夾竹桃〔ほか〕
著者等紹介
青柳いづみこ[アオヤギイズミコ]
安川加壽子、ピエール・バルビゼの両氏に師事。フランス国立マルセイユ音楽院首席卒業。1980年のデビュー・リサイタルは毎日新聞紙上にて大木正興に絶賛される。89年、論文『ドビュッシーと世紀末の美学』で学術博士号。90年、文化庁芸術祭賞。日本ショパン協会理事、日本演奏連盟理事、大阪音楽大学名誉教授、養父市芸術監督。演奏と執筆を両立させる希有な存在として注目を集め、17枚のCDが『レコード芸術』誌で特選盤となるほか、師安川加壽子の評伝『翼のはえた指』(白水Uブックス)で第9回吉田秀和賞、祖父の評伝『青柳瑞穂の生涯』(平凡社ライブラリー)で第49回日本エッセイストクラブ賞、『6本指のゴルトベルク』(岩波書店)で第25回講談社エッセイ賞、CD『ロマンティック・ドビュッシー』(カメラータ)で第23回ミュージックペンクラブ音楽賞を受賞している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ふう
16
二足の草鞋というが、なんと文学に精通していらっしゃること。ショパンコンクールでこの人(のエッセイ)に出会って音楽を言葉で表現する巧みさに圧倒されたが、ここに挙げられた20の花々繋がりで、僅か200ページに50作もの文学が紹介される。あれよあれよと次々に繰り出される粗筋に正直少し辟易気味。それにしても毒を持つ花が世に多いことにびっくり。2022/04/30
Tatsuo Ohtaka
2
花をキーワードに音楽・文学・絵画などを自在に行き来するエッセイ集。造本や装画もおしゃれで、文章の味わいを深めている。薔薇に始まり「プルーストの薔薇」で終わる構成も美しい。花にまつわる文学には死の影が忍び寄っているのか。良書。2021/12/06