内容説明
古代から現代に至る広範な美学史や哲学史を参照しつつ、複数かつ単数の“感覚=意味”の問題として批判的に検討し直す、ナンシーによる芸術哲学の精華。
目次
1 なぜ、ただ一つではなく、いくつもの芸術があるのだろうか?(世界の複数性についての対話)
2 ミューズたちを継ぐ乙女(諸芸術のヘーゲル的誕生)
3 閾の上に
4 洞窟のなかの絵画
5 芸術の残骸
6 諸芸術は一方と他方で為される
7 プラエセンス
日本語版解説 ジャン=リュック・ナンシーと洞窟壁画―一つの註釈として(暮沢剛巳)
著者等紹介
ナンシー,ジャン=リュック[ナンシー,ジャンリュック] [Nancy,Jean‐Luc]
1942年生まれ。フランスの哲学者
荻野厚志[オギノアツシ]
1972年、東京都生まれ。一橋大学大学院言語社会研究科博士課程単位取得退学、パリ第7大学「イメージとテクストの歴史と記号学」DEA取得。専攻は芸術学、フランス文学。各種媒体に芸術論、文学論、翻訳を多数寄稿している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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