シリーズ〈哲学への扉〉
アガンベンの身振り

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  • サイズ B6判/ページ数 174p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784865030587
  • NDC分類 137
  • Cコード C0010

内容説明

国境を越えて活躍するイタリアの哲学者、ジョルジョ・アガンベンとは何者か。20年にわたる“ホモ・サケル”計画が完結し―正確に言えば“放棄”され―、近年には初の自伝『書斎の自画像』が出版された。これらを機に、“ホモ・サケル”全4巻9分冊とはいったい何だったのかをあらためて振り返り、その他の著作も再読することによって、自伝におけるアガンベンの告白「わたしはエピゴーネンである」の真意を探るとともに、ドイツの哲学者(ハイデガー、ベンヤミン)やフランスの哲学者(フーコー、ドゥルーズ、デリダ)たちとの、屈折した特異な関係にも迫る。

目次

「ホモ・サケル」計画とは何か?
アガンベンはハイデガーをどのように読んでいるのか?(「現存在」と「声」;「芸術作品の根源」と「リズム」 ほか)
アガンベンの身振り―ハイデガーとベンヤミンのあいだで(インファンティアと「言語活動の経験/実験」;言語と政治の閾で―一九八〇年代のアガンベン ほか)
アガンベンとフランス現代思想(「グラマトロジー」批判;「決定不可能性」をめぐって ほか)
「人間とは映画を見に行く動物のことである」―アガンベンと映画

著者等紹介

岡田温司[オカダアツシ]
1954年生。京都大学大学院教授。専門は西洋美術史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

泉を乱す

8
アガンベン、何からどう取り掛かっていいか分からなかったので読んでみた。ますますこの哲学者に興味がでてきた。2023/12/09

Mealla0v0

3
本書では、アガンベンが自らの思想を練り上げる上で対決してきた思想家とアガンベンの関係、あるいは差異を中心に論じられている。アガンベンは、ハイデガーという毒を、ベンヤミンという解毒剤によって、読むことができたと言う。あるいは、デリダ、ドゥルーズ、フーコーといったフランス現代思想との因縁めいた関係があるのだとも。美学から政治学に横断するアガンベンの博覧強記を、岡田温司の博覧強記が丹念に追跡する。この本を一言で纏めるのは難しいが、アガンベン思想を理解する上で本書が必読であることは間違いない。2018/07/02

Yuki

0
哲学史・政治思想史についてある程度の前提知識があれば、非常に見晴らしの良い内容になっているかと思います。他の入門書を読む必要はないでしょう。/イタリアンセオリーのアラカルト性がすっと腑に落ちる良書です。2022/06/18

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