出版社内容情報
「新宿――この街は、ぼくのあらゆる生における現場であり、交叉点であり、ぼくを虜にしてしまうところがある」(森山大道)
名作『新宿』の集大成!『新宿』(2002年刊)および『新宿+』(2006年刊)を根本的に見直し、初版より150頁を増補した決定版(撮影=2000年前後のおよそ5年間)。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
チョビ
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新宿という都会を冷徹に捉えたALL白黒のザラザラした世界観。2000年から約5年というが、その間に滅びたもの、例えば公衆電話、手描きの映画看板、カメラのさくらや…。しかし滅びないのは、アラーキー(被写体)を含めた新宿にしんどさを感じているビルや人々。好きな人は好きな写真家ということがよくわかった。2016/06/04
みやったー
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犬の鼻先がファインダーの隅に見えていそうな、嗅覚を感じる写真集。瞬間と残骸と露悪(褒め言葉だ!)の連続。昼も夜も区別しないギラギラのコントラスト。いつまでもページを捲りたくなる感覚が続く2022/10/04