内容説明
生と知の深淵への畏怖すべき下降劇。ハイデッガーともサルトルとも異なるその実存哲学の全貌を、若き日の碩学二人が渾身の力を込めて描き出す。フランスが誇る最大最深のヤスパース論。
目次
一般的序論(実存哲学の課題;根本操作―超越)
第1部 哲学的世界定位(世界は一つの全体ではないということ;世界定位の諸限界 ほか)
第2部 実存開明(実存と、実存を開明する方法;自由 ほか)
第3部 超越者と形而上学(形而上学の課題;超越者と範疇 ほか)
第4部 批判的考察―実存哲学の可能性(方法上の問題―例外者と類似者;理説上の諸問題―真理と存在 ほか)
著者等紹介
デュフレンヌ,ミケル[デュフレンヌ,ミケル] [Dufrenne,Mikel]
1910‐1995。フランスの哲学者。現代哲学の脱人間的な諸潮流を果敢に批判して、あくまでも人間的立場を貫く実存主義的な思想を展開。美学の領域で多大の業績を残し、主体的経験とそれにおいて成立する美的対象(芸術作品)との相関性を現象学的に分析した
リクール,ポール[リクール,ポール] [Ricoeur,Paul]
1913‐2005。フランスの哲学者。G・マルセル、E・フッサール、K・ヤスパースの研究から出発し、現代哲学の全域に及ぶ諸領域との多彩かつ精力的な思想的交流を通じて、制限され有限でありながら決して失われない人間の自由を追求した
佐藤真理人[サトウマリト]
1948年生れ。早稲田大学哲学専攻博士課程満期退学。早稲田大学教授。日本ヤスパース協会理事
大沢啓徳[オオサワヒロノリ]
1975年生れ。早稲田大学大学院文学研究科哲学専攻博士課程修了(博士・文学/課程)。日本ヤスパース協会委員。現在早稲田大学文学学術院、日本大学経済学部非常勤講師
岡田聡[オカダサトシ]
1981年生れ。早稲田大学大学院文学研究科哲学コース博士後期課程。現在はトリーア大学神学部に留学中。日本ヤスパース協会委員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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