内容説明
サッチャー政権以後の「社会のない社会」と呼ばれた時代を、人々はどのように生き、そこから何を生みだしたのか。サッチャー、ヴィヴィアン・ウェストウッド、ダイアナ元皇太子妃、サッチャリズムと「人種」、多文化主義、空間とセキュリティなどをめぐって、そこに渦巻く文化と暴力の構造を読み解き、現代の新たな生の諸様式を探っていく。
目次
第1部 世界の終わり―アングロマニアの地政学(サッチャリズムの遠近法―ダウニング街十番地の舞台裏;バビロン・ガールのイングランド―海賊とプリンセス;ダイアナ・クラッシュ―王室と民主国家)
第2部 ペンと舌―「人種」と多文化主義(「英文学」とリベラル・デモクラシー;なぜ自分を描くのか―ブラック・ロンドン・ルネサンス再考;チャイニーズ・レッスン―文化を翻訳するレシピ;リベラリズムと多文化主義の顛末)
第3部 空間とセキュリティ(グローバル・シティとその不満―ドックランズの造園術;客人の世紀のあとで―スパイの老舗と監視の眼)
著者等紹介
清水知子[シミズトモコ]
愛知県生まれ。筑波大学大学院博士課程文芸・言語研究科修了。博士(文学)。日本学術振興会特別研究員(PD)、山梨大学助教授を経て、現在、筑波大学大学院人文社会科学研究科専任講師。2010~2011年ハーバード大学ライシャワー日本研究所客員研究員(フルブライト研究員)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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naoya_fujita
0
イメージと政治の関係を考える好著。クール・ジャパンが参照した、クール・ブリタニアのことがよくわかる。分析としては、ダイアナ妃や写真、ファッションについての箇所が、特に冴えているように感じた。2015/05/04
ウンにゃん
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政治と社会の問題から市民の目を背けさせるため、マイノリティをスケープゴートにする手法が世界各地で恥ずかしげもなく採られている今の世界で、この本を読むことは、過ちを繰り返さず、人の持つ想像力と構想力を信じ続ける勇気を与えてくれる2025/11/29
amanatu_siranui
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サッチャー時代の文化的背景が分かって良い2025/11/23




