内容説明
保育士のケアとは、そもそも何なのか。ケアワーカーでありながらも同時にソーシャルワーク実践が求められる保育士。30有余年におよび様々な場所で保育士としてその両方を積み重ねてきた筆者が、豊富な実践知をもとに、保育士の専門性、求められる資質、今後の方向性について具体的な事例を通して詳説。保育の現場にいる人たち、保育士を目指す学びの場にいる人たち、子どもたちの今と未来を守ろうとするすべての人たちへのエール!
目次
序章 保育士のケアワークとは何か―そのケアの諸相
第1部 保育士のケアワークを考える 社会的養護を中心に(児童相談所一時保護所における保育の実践;「有期(勇気)保育理論」の生成と「幼児支援の基本」の理論化
具体的実践としての取り組み「だいじょうぶのえほん」)
第2部 困難な状況に置かれている子どもたちとケア(子どもの虐待と保育士の関わり―保育所を中心に;子どもの貧困と保育士のケアワーク;ヤングケアラー―子ども家庭福祉の視点から見るヤングケアラーの抱える課題;困難を抱える子どもの居場所づくり―社会的養護と地域のはざまで揺れる高校生を通して;スクールソーシャルワーカー勤務経験から見えてきたケアワークの視点)
第3部 支援につなげるために 養成校における実践と社会的取り組み(学生に伝えたいこと;社会に伝えたいこと)
終章 保育士のケアワークその意味と意義―専門職としての子どものケアを考える
著者等紹介
初谷千鶴子[ハツガイチヅコ] 
1958年生まれ。淑徳大学大学院総合福祉研究科博士前期課程修了(社会福祉学修士)。千葉市公立保育所、千葉市児童相談所一時保護所、千葉県スクールソーシャルワーカー、淑徳大学非常勤講師などを経て、現在、千葉県こども計画策定会議子どもの貧困対策専門部会副部会長、千葉市子どもの権利救済委員、千葉女子専門学校保育科専任教諭及び福祉保育推進室室長、柏女総合研究所主任研究員など。社会福祉士、精神保健福祉士、保育士、幼稚園教諭、博物館学芸員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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