内容説明
「本質」や「真理」からではなく「有用性」によって「障害」を問うということ。さまざまな理論や信念から導きだされた「障害とは何か」(障害という語は何を意味するのか)という問いに対する複数の解(複数の障害定義)を「どのように使用すべきか」について、多様な状況を想定しつつ、「真偽」からではなく「有用性」から検討し、障害定義の実践的使用の途を探る。
目次
序章 問題意識と目的、および方法、ならびに意義
第1部 理論編(障害定義をめぐる対立;障害定義の戦略的・実践的使用)
第2部 実践編(障害者の痛みをどう語り、障害をどう定義づけるべきか;知的障害をどう語り、どう定義づけるべきか;障害定義を使い分け、障害者運動を乗り換え・移行する)
終章 結論と本書の位置づけ、および学術的意義、ならびに残された課題
著者等紹介
牧田俊樹[マキタトシキ]
2011年、早稲田大学教育学部教育学科教育心理学専修卒業。2022年、北星学園大学社会福祉学研究科社会福祉学専攻博士後期課程修了、博士(社会福祉学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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