内容説明
それは、いったい、どこからやってきたのか?手続きは煩雑、低水準、そのくせ、認定は不可解だし、更新の度に支給停止の恐怖。過去に起こった制度間の絡まりが不合理を生み、現状を拘束している!所得保障制度は、私たちに何をもたらし、何を奪ったのか。私たちはどのように眼差され、どのように扱われる存在であったのか。時間の流れの川上で何が起こり、いかにしてこの状況が生み出されたのか、絡まりをゆっくり解しながら、その本質に迫る。
目次
第1章 分析の視点
第2章 恩給制度―機能障害基準の確立
第3章 官業共済制度―稼得能力基準の原点
第4章 工場法―稼得能力基準と機能障害基準の混在
第5章 社会保険の創設―建て前としての稼得能力基準
第6章 労働基準法と厚生年金保険法―労働能力基準の誕生
第7章 労働能力を評価する―障害認定基準の整備
第8章 国民年金と日常生活能力
著者等紹介
風間朋子[カザマトモコ]
2010年3月、首都大学東京大学院(現東京都立大学大学院)社会科学研究科社会福祉学専攻博士課程修了。博士(社会福祉学)。2010年4月~2014年3月、立正大学社会福祉学部社会福祉学科、2014年4月~現在、関西学院大学人間福祉学部社会福祉学科教員。社会福祉士、精神保健福祉士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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