内容説明
誰ひとりとして虐待の被害者・加害者にしてはならない。
目次
1 自分を語る(子ども時代を思い出す;施設で暮らす;自分の家庭をもつ;娘たちと一緒に育つ)
2 母を語る(インタビュー1 わたしの中のふたりの自分;インタビュー2 大事にするための距離)
3 語りから見えてきたこと(ユウさんと母親の関係―親役割意識の変化をとおして;「その後に生きる者」の可能性―ユウさんの語りの特徴をとおして)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
yamiyami2225
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ひどい暴力とその連鎖、とても悲しい。それでも、根本的にはひどい見方かもしれないけど、親から虐待を受けた女性が、中絶をした子をいつまでも「いま生きていたら」と毎年思い続けられる愛を持てるという事実に、人間のもつ我が子の命や存在への想像力のはたらきというものの尊さに、図書館で読みながら涙してしまった。 お母さんのほうもかなり気の毒だった。愛憎 家族関係に縛られずに多様な人に支えられて生きるのは、それはそれとしてみたときにはたしかに恵まれていると個人的には思う。だから共同保育などには昔から関心がある。2023/07/16
しゅんぺい(笑)
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前半の語りの部分はふんふんって読み流してんけど、後半の対談とか分析はとてもおもろかった。どんなに変わった行動に見えても、本人にとっては処世術だとか、もっと言えば自分を守る行動なんかなと思う。2023/09/29