内容説明
部落差別の解消・解放に向けて多くの課題を抱えたままの日本社会。それに比して、差別に抗う担い手は圧倒的に少なくなっている。水平社一〇〇年を前に、部落史・部落問題研究、同和教育・人権教育、部落の若者たち、隣保館という社会福祉資源、識字教室、カースト制度・アジアスタディーズ(日本学)、同和行政、部落解放運動という八つの視点から、いま、私たちには何が必要なのかをあらためて問う!
目次
序章 いま、部落問題を語る―新たな出会いを求めて
第1章 部落史研究の位置―差別の論理的把握と不断の民主主義革命
第2章 現在の部落認識・差別意識にどう立ち向かうか―これまでの同和教育・人権教育の成果と課題を継承する
第3章 若者にとっての部落問題―生き方の模索と多様なマイノリティへの拡がりへ
第4章 隣保館活動の可能性―出会いとつながりをオーガナイズする
第5章 京都府福知山における識字学級の取り組みと女性たち
第6章 アジアから見る被差別部落―差別を超える力を見据える
第7章 同和行政の「総括」とは何であったのか―京都市と京都市立芸術大学の試み
第8章 再論・部落解放運動―差別から「解放」されるとは何か
著者等紹介
山本栄子[ヤマモトエイコ]
1931年生まれ。部落解放同盟京都府連合会八幡六区支部。1942年、京都市立朱雀第四国民小学校卒業。1943年より京都金網工場に勤務。1974年より京都の市立小学校の給食調理員として働き、1991年退職。1997年、京都市立郁文中学校(現・洛友中学校)二部卒業。2000年、京都市立西京商業高校定時制卒業。同年、立命館大学文学部二部入学。2003年同中退。部落解放同盟京都市協議会事務局長を務める
山本崇記[ヤマモトタカノリ]
1980年生まれ。静岡大学人文社会科学部(地域創造学環)教員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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