内容説明
いまだ道半ばの障害者運動。七〇年代の運動の創始者たちが次々に逝去する中、先人たちが築き上げてきたものをどのように受け継ぎ、どのように組み換え大きく実らせていくのか。その大きな課題に向き合うために、これまでを振り返りこれからを展望する。
目次
第1章 既成概念の変革と、人として生きること―介助の現場に関わる中から
第2章 「運動」以前―障害者の生きざまをふり返る
第3章 障害者運動のバトンを次世代へどう引き継ぐか?
座談会 障害者運動のバトンをつなぐ
第4章 受け取ったこのバトンはナマモノであったか
第5章 障害者運動のバトンを健常者(介助者、支援者)として、どう引き継いでいくか
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぽかちゅう48
12
「運動」という言葉は下手すると暑苦しいとか奇異な目で見られがちな印象ですが、間違いなく大切な事だと思います。当事者達が声をあげなくなった瞬間に本当に必要な人達に対しての制度が縮小されるのは事実だと思うし、かなり危険な事とも思う。本のアプローチがある意味興味深く、運動当事者達の自分たちのこれからの問題点やこれからの課題、各自の立場や目線、権利を掴みとるまでの経緯などが色々書いている。賛同できる事ばかりじゃないけど、当事者や健常支援者の意見・医学的アプローチをする者など、いち知識としてとても勉強になりました。2017/05/04
tu-ta
4
すごく興味深い記述がたくさんあったので、メモを完成させたいが途中で投げたままになってる。 「たこの木通信」に書いた「ほんの紹介」は https://tu-ta.at.webry.info/201708/article_3.html 2016/12/09