われらは愛と正義を否定する―脳性マヒ者 横田弘と「青い芝」

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  • サイズ A5判/ページ数 235,/高さ 21cm
  • 商品コード 9784865000535
  • NDC分類 289.1
  • Cコード C0036

内容説明

障害児殺しの母親の減刑嘆願に異議を申し立て、養護学校の義務化に反対し、川崎バス闘争を闘ったその主張の真意は何か。優生思想を巡ってどのように考えフェミニズムの運動と何を論争したのか…人生の最期の瞬間まで私たちに課題提起を行い続けた、脳性マヒ者、横田弘。その80年の生涯の実像に迫る!

目次

第1章 喜寿のお祝い
第2章 横田弘の生涯
第3章 対談1―二〇〇二・七・二八・横田弘×立岩真也
第4章 障害者運動と地域福祉計画
第5章 障害者と地域
第6章 対談2―二〇〇八・一・二二・横田弘×立岩真也×臼井正樹
第7章 横田弘と生命倫理

著者等紹介

横田弘[ヨコタヒロシ]
1933年、横浜市鶴見区生まれ。難産による脳性マヒのため不就学。1960年、脳性マヒ者の組織「青い芝の会」に参加。64~67年、障害者解放コロニー「マハ・ラバ村」に参加。この間に結婚、長男誕生。70年に起きた、障害児殺しの母親に対する減刑嘆願運動反対の取組みを皮切りに、日本脳性マヒ者協会「青い芝」神奈川県連合会の一員として、映画『さようならCP』制作・上映、バス乗車拒否に対する闘争、優生保護法改定反対運動、養護学校義務化阻止闘争など、障害者の生存権確立運動を展開。2013年死去

立岩真也[タテイワシンヤ]
1960年佐渡島生まれ。立命館大学大学院先端総合学術研究科教授。専攻は社会学

臼井正樹[ウスイマサキ]
1953年生まれ。京都大学理学部卒業。神奈川県職員(老人福祉課・障害福祉課・地域福祉推進課等)を経て、神奈川県立保健福祉大学教授。専攻は社会福祉学、ヒューマンサービス(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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秋津

3
自らが障害者であることを自覚、強烈な自己主張を行う、愛と正義を否定する、問題解決の路を選ばない、といった一見過激とも受け止められる宣言を生み出した横田弘の思想の一端が明らかに。 「健全者」に近付くのではなく、障害者として生きること、「福祉」は健全者によって与えられる恩恵ではないこと及びそれが当事者の選択肢を狭めうること、自分の親や子供に殺され、それが認容されることへの恐怖などの実体験から発する活動から社会・個人(特に「健全者」として)の在り方をどう考えているのかという問を突き付けられる気がしました。2018/08/18

黒髪

0
それは社会の都合ですよね?と言い続れけていく精神や、法と「人権」の関係の話など良かった。2024/03/30

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