内容説明
障害学は、何のために、どのようなものとして存在する(べき)か―その基本的な問いへの応答はあまりにも深められていない!!障害学にとっての基礎的な視点である「社会モデル」の分析を手掛かりに、「当事者性」「実践性」「学術的厳密性」の間の緊張関係に正面から向き合い、開かれた討議を通じて「学」として自己を鍛え、潜んでいるポテンシャルを引き出そうとする問題提起の書。
目次
第1部 基調論文とコメント―社会モデルの分析と障害学への処方(社会モデルの分岐点―実践性は諸刃の剣?;障害の社会モデルと集団的責任論;権利条約時代の障害学―社会モデルを活かし、越える)
第2部 ディスカッション―「社会」に開かれた障害学の可能性(基調論文とそれぞれの立場;障害学の現在;「社会」の責任を問うことの根拠;「社会モデル」の鍛え方;「社会」の区分とダイナミズム;障害「学」を実践する)
著者等紹介
川越敏司[カワゴエトシジ]
1970年生まれ。大阪市立大学大学院経済学研究科前期博士課程修了、博士(経済学)。埼玉大学経済学部社会環境設計学科助手などを経て、現在、公立はこだて未来大学システム情報科学部複雑系知能学科教授
川島聡[カワシマサトシ]
1974年生まれ。新潟大学大学院現代社会文化研究科修了、博士(法学)。現在、東京大学先端科学技術研究センター客員研究員。主な研究分野は、国際人権法、ディスアビリティ法学(障害と法)
星加良司[ホシカリョウジ]
1975年生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程修了、博士(社会学)。東京大学先端科学技術研究センターリサーチフェロー、特任助教などを経て、現在、東京大学大学院教育学研究科附属バリアフリー教育開発研究センター専任講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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