千年災禍の海辺学―なぜそれでも人は海で暮らすのか

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千年災禍の海辺学―なぜそれでも人は海で暮らすのか

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  • サイズ A5判/ページ数 259p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784865000078
  • NDC分類 662.123
  • Cコード C0036

内容説明

2年の歳月を経て、悲しみが深まる人びとがいる一方、時間とともにそれぞれの生活の中に災禍は組み入れられてくる。三陸沿岸を、地理的辺境としてではなく、危機に晒された生を生き抜く智慧が集積した文化的中心として捉え、強圧的な行政政策への対抗論理としての実践性と、災害リスクに対する脆弱性の吸収と回復力の保持を明らかにする。

目次

1部 海辺の歴史文化を守る―コミュニティ論(獅子と暮らす浜(女川町竹浦)―民俗芸能と地域コミュニティの再構築
「災害危険地帯」で花を植え続ける意味(名取市閖上)―“元”茶の間での閖上のまちを再現する
命を守る防潮堤を“拒否する”人々(気仙沼市魚町)―地域社会の紐帯を守るために ほか)
2部 海辺を取り戻す作法―復興論(唯一「水産業復興特区」に賛成する論理(石巻市桃浦)―平等性の原則
町の存続と漁業を成り立たせる“信頼”(石巻市雄勝)
漁業のモラル・エコノミー論
「遊び」としてのカツオ節業再建(気仙沼市鹿折)―水産加工のマイナー・サブシステンス論 ほか)
3部 海辺をともに切り開く―協業化論(四半世紀におよぶ協業と原発問題(山元町磯浜)―ホッキの共同資源管理と反漁師像
ウラとオモテのライバル論(七ヶ彦浜町表浜・浦浜)―海苔技術の革新と疲弊
九六人の協業化の試み(南三陸町志津川戸倉)―社会的ジレンマにメスをいれる取り組み ほか)

著者等紹介

金菱清[カネビシキヨシ]
1975年大阪府生まれ。関西学院大学社会学部卒業。関西学院大学大学院社会学研究科博士後期課程単位取得後満期退学。環境社会学専攻。社会学博士。現在、東北学院大学教養学部地域構想学科准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

きいち

29
読まれてほしい本。◇なぜ今も住み続けようとするのか。三陸沿岸の漁村をこれからの課題に先に取り組む文化的中心と見ることで現れてくるその問いに正面から取り組む。特に、防潮堤を拒否した気仙沼、持続性のために特区に手をあげた石巻桃浦、100人近くで協業化を果たした南三陸戸倉の事例が印象に残る。◇高齢化、品質低下…各浜はそれぞれのリスクを持つ。そして、コミュニティの力で大きな災禍をコントロールできる浜にとっては、津波はあくまで「たくさんあるリスクの一つ」。その認識は、震災を「いい意味での転換期」と言える強さの源だ。2019/02/05

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