内容説明
「家」や「施設」を出て「地域」で暮らす重度全身性障害者の「自立生活」。その生のありよう、制度や施策との関係、「介助」の見取り図などを描きだして、運動と理論形成に大きな影響を与え続けてきた記念碑的著作。旧版(増補改訂版)から17年を経て、あらたに2つの章「多様で複雑でもあるが基本は単純であること」、「共助・対・障害者―前世紀末からの約一五年」を加えた待望の第3版が文庫版で刊行。
目次
第1章 “私”へ―三〇年について
第2章 「出て暮らす」生活
第3章 制度としての愛情―脱家族とは
第4章 施設の外で生きる―福祉の空間からの脱出
第5章 コンフリクトへの自由―介助関係の模索
第6章 自立の技法
第7章 はやく・ゆっくり―自立生活運動の生成と展開
第8章 私が決め、社会が支える、のを当事者が支える―介助システム論
第9章 自立生活センターの挑戦
第10章 多様で複雑でもあるが基本は単純であること
第11章 共助・対・障害者―前世紀末からの約一五年