内容説明
言語は数千年にわたって進化し、100以上の語族、多数の諸語、数千もの異なる言語へと発展・分化してきた。しかし21世紀の終わりにはその半分は失われることになる。消滅の危機にある世界の言語30―それらが話される地域社会、その言語を作り上げてきた歴史、言語の未来に影響を与える多様な問題を洞察する。
目次
北アメリカの言語
南アメリカの言語
ヨーロッパの言語
アフリカの言語
アジアの言語
オセアニアの言語
著者等紹介
ナイシュ,ジニー[ナイシュ,ジニー] [Naish,Ginny]
フリーランスのライター・翻訳家。言語学、古典の現代語訳、スペイン語圏・ポルトガル語圏・フランス語圏の国々の歴史と文化に精通する。イギリスとベネズエラで学んだ後、ブラジル、イタリア、フランスを渡り歩く生活が10年にも及んだ。2011年イギリスに帰国、地理と言語に関する参考図書の編集に携わっている
伊藤眞[イトウマコト]
1950年生まれ。東京都立大学助教授を経て、首都大学東京人文科学研究科教授。社会人類学専攻。東南アジアを中心にフィールドワークをおこなう(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Ayumi Katayama
15
図書館でみつけた本です。読み終わってはいないのだけど。『1つの言語が消滅するとき、数千年分の知識と伝統も消える』――帯にある言葉でした。これらの滅びようとしている言語たち。日本はそれと無縁なのだろうか。目次を目で追う。北アメリカの言語、南アメリカの言語、ヨーロッパの言語・・・、そして、アジアの言語。その中にある「アイヌ語」。流暢に話す人は、もう、15人しかいないのだそうです。ごく身近にある差別と抑圧。どうすれば取り戻せるのだろう。2018/06/30
ルル
12
2016.5発行 アイヌ語も記載ありましたが!話者数15人。言語ともに、伝統や知識、先人の知恵までも失われるのです2017/04/20
Gamemaker_K
2
使う言葉を強制する資格は、誰にもないと思うのだ。2018/10/06
じゅりえった
1
アイヌ語の話者数が15人しかいないとは思っていなかった。言語が消滅することは、文化が消滅するに等しいと考える。日本語がなくなって、他の地域の言語で日本人が生活する将来をイメージしてみたら、ただ海外で生活するイメージと変わらなかった。2017/05/28
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