内容説明
無限に広がる多元宇宙“マルチバース”…無数の命が繁栄するこの並行世界に今、危機が迫っていた。並行世界同士が衝突し、双方が滅びに至る“インカージョン”現象の発生である。アイアンマンら、ヒーロー社会でも指折りの実力者ばかりで結成された秘密結社“イルミナティ”は、インカージョンを阻止すべく、自分達の地球と衝突する運命にある、もう一つの地球「アース‐13761」を破壊する。こうして当面の危機は去ったが、インカージョンが根絶されたわけではない。地球の、宇宙の運命を左右するかつてない危機を前に、イルミナティ、そしてアベンジャーズは最大の試練の時を迎えようとしていた。クロスオーバー超大作『シークレット・ウォーズ』へと続く『タイム・ランズ・アウト』三部作の第一弾登場!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
トラシショウ。
24
「父さんにこう言ったのよ・勝てないから、負けない方法を探す方が良いって」。インカージョン。「AXS」、「オリジナル・シン」以降、深刻化した「平行世界同士の衝突による地球崩壊の危機」に立ち向かうのは、AIMを買収したロベルト率いるアベンジャーズAIM、イルミナティの暗躍からこれを敵視するスティーブ・ロジャースのアベンジャーズ、新たな秘密結社カバル。「地球崩壊の危機を救う」と言う同じ目的を持ちながら、反目し骨肉の争いを未だ繰り広げる人類に明日はあるのか。異色のクロスオーバー大作の上巻(以下コメ欄に余談)。2020/01/27
神太郎
23
空白の8ヶ月をあえて作り出し、アベンジャーズが分散し、各自で動いてしまっている。しかもアベンジャーズ勢はインカージョンに対する策を見いだせず内輪揉めしている状況。そのさなかにカバルというネイモアが編纂したチーム(サノスらが所属)が多次元の地球を破壊しながらアース616を守っているのが皮肉なところだ。今までリーダーとして才覚を発揮していたキャップも老化のせいか、トニーやソーらがいないせいか非常に頑なだ。インフィニティ辺りの柔軟性が全く見えない。この閉塞感は打開されるのか?!2023/06/05
fap
0
未だインカージョンは発生せず。 まずは本編前話をまとめた訳者を労いたい。 大きく様変わりした、アベンジャーズを冠に掲げる集団が入り乱れ絡み合う物語は、 果たして全部を翻訳したとして理解できるものなのかと不安になるほどの複雑さを呈している。 ひねくれた見方をするならば、今までにはなかった立場の組み合わせが選ばれているような。 2019/08/31
booklog3
0
タイムランズアウトの序章という感じの第1巻は、それぞれの勢力が何をしているのか?を描いた群像劇。本編は2巻から始まる感じで、丸々一冊説明に使ってる。 ただ、それでも強烈なワクワク感があった!!2019/06/17