内容説明
1962年8月刊行の『アメイジング・ファンタジー』#15での衝撃のデビュー作と、1963年3月にスタートした個人誌『アメイジング・スパイダーマン』#1‐10を、アメコミ邦訳の第一人者、小野耕世氏が翻訳!初登場回の原画など、貴重な資料も満載した永久保存版!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
印度 洋一郎
7
1962年のスパイダーマンのデビュー作(単発の短編コミック)から、大人気でレギュラー化された冠コミック「アメイジング・スパイダーマン」の初期(1963~64年)11号分を掲載した、その原典とも言える一冊。しかも、翻訳と解説が日本のアメコミ研究の泰斗、小野耕世という中身の濃さ。訳者も指摘しているが、この頃のアメコミには黒人が全く(通行人すら)出てこないのも当時の価値観を伝える。ヴァルチャー、ドクター・オクトパス、サンドマン、リザード、エレクトロ等今も現役のヴィラン達が登場し、既に世界観が確立されている。2022/01/06
えんじ
2
最初からきちんと読みたい というのは、アメコミでは難しいお話なのですが、これはそれがちゃんと体験できるというめずらしい翻訳アメコミです。カバーは旧作のオマージュですが、中身は当時のスパイダーマンがそのままきちんと、順番に収録されています。初期 鉄人28号を読んでるようなクラシックの風味、「空想科学冒険もの」という感じがアイディアてんこもり、密度高く詰め込まれてて、ちゃんと楽しいのがいいです。地上最大のロボットとPLUTOみたい。次回予告や、君が読んでるこれはすごいんだよという独特のあおりも面白い2017/11/07
fap
1
スパイダーマン初期作品集。 メリー・ジェーンもグウェン・ステイシーも登場しない。 同じ敵が連続して登場することはなく、 でも捕まったあとで脱獄して再登場する流れは すでにこの頃からできている。 日本人の私の感覚としては、日常のいじめ描写がくどい。 ここまで冷遇されても正義のために活動するピーターに幸あれ。 でもファンタスティック・フォーに絡みすぎ。 2024/05/09
杉浦印字
1
さすがに古さはぬぐえないが、革命の時代の証言として価値があり、特に編集者アオリの暖かさと野心には「コミックの青春時代」を感じて泣かされる。翻訳が小野耕世氏という光文社版のセルフ・リメイク的な企画も愉しい。2017/08/01
雷主
0
原点だから当たり前なんだけど、とってもスパイディらしい感じで最高 当初はファンタスティクフォーが人気だったんだなぁ、と思った エレクトロのマスク取った時のスパイディの反応がめちゃくちゃかわいい2020/02/20