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内容説明
16世紀スコットランド。シンクレア氏族長の娘フィオナは、婚礼の日を屈辱とともに迎えた。父に不遇の死をもたらし、母を殺したキャンベル氏族長―宿敵の息子に、その身を捧げる日だったからだ。敵意をむき出し、様々な騒動を引き起こすハイランドの乙女に手を焼く新郎は、ひたすらに優しさで心を溶かそうとするが…。RITA賞ファイナリストの新鋭が贈る、珠玉のヒストリカル・ロマンス!!
著者等紹介
ブローガン,トレーシー[ブローガン,トレーシー] [Brogan,Tracy]
RITA賞ノミネートを果たしたコンテンポラリー・ロマンスCrazy Little Thingで華々しくデビューを飾り、その後発表した作品も、電子書籍部門をはじめとしたベストセラー・ランキングの常連となる。現在はミシガン州で夫と子供たちと暮らす
鈴木美朋[スズキミホウ]
大分県出身。早稲田大学第一文学部卒。英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
choco
14
実際はもっと厳しい世界だったんだろうけど、16世紀のスコットランドはこんな感じ?と思わせる。氏族結束の為、の政略結婚をさせられたフィオナ。相手は母を殺した犯人(と教えられた)の息子。前半はそんな結婚に反発するフィオナと何とか収めようとするマイルズを描く。時代とはいえマイルズには結婚を約束した子がいたのにね。フィオナの嫌々ぶりに「オデットに走っちゃえ」と思わずにいられなかった。2017/08/28
romance_holic
2
ロマンス、過去の因縁、スコットランド王を巻き込むクラン同士の争いと、血なまぐさすぎずドラマチックでバランスがとれた作品。 若い二人が敵対しあうクラン出身で、政略結婚のため難しいスタート。若くて女心がわかっていないヒーローが、すでに結婚を無理強いされ警戒心全開なヤマアラシとなったヒロインに優しくしても出し抜かれてしまったり、親戚の女性に関係改善のための助言をもらえばからかわれてしまったり、でも努力している! 女心がわかってないんだよねぇと読みながら思いつつ、応援したくなるような彼でした☆ 2015/08/25
kokorika
2
ヒロインは若く、政治取引の犠牲での結婚のため、かたくなで少し無鉄砲なところがあり苦手だった。しかしそんなヒロインをなだめ、あの手この手で信頼を勝ち取ろうと頑張るヒーローを応援しながら読み進めた。それぞれの父母の時代の出来事で兄弟間の立場が分かれ戦うことになるため、エピローグでは救われるが、何となく読後感がよくない気がした。2015/11/23