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内容説明
イギリス田園地方の大聖堂の町ラファトン。古代の立石と霧深い丘“ザ・ヒル”で知られるこの町で、一人の女性が忽然と姿を消した。ロンドン警視庁から新天地ラファトンへやってきた女性刑事フレヤは、家族も親しい友人もいなかった孤独な女性に秘密の恋人がいたと知り、調べを進める。失踪者の足どりが途絶えた丘では、以前にもある男が姿を消していた。そんな矢先、再び失踪事件が発生し―
著者等紹介
ヒル,スーザン[ヒル,スーザン] [Hill,Susan]
1942年、英国ノースヨークシャー州生まれ。キングス・カレッジ在学中に処女作The Enclosureを発表。ジャーナリストとして活躍したのち本格的な作家活動に入り、71年にサマセット・モーム賞を受賞、翌72年にはブッカー賞候補となる
加藤洋子[カトウヨウコ]
英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
Kouro-hou
24
『ぼくはお城の王様だ』のスーザン・ヒルのミステリ。上巻読んでから気づいたんですが、これシリーズ第1作(2004)なんですね。本国では6作目とかまで出ている模様。って警部のシリーズなのかよ!上巻では出番少ないし、捜査してるのは専ら部下の女刑事でアナタ殆ど参加してない、というかガチで犯人だと疑ってました!(汗 すみません! 原題とは大分違う邦題がついてますが、ここで前触れも無く失踪する人々を暗示していていい感じです。平凡で善良な人々が寂しさ等から怪しげなスピリチュアルに取り込まれる辺りもなかなかのイヤミス。2016/07/10
星落秋風五丈原
15
主人公はサイモン・セレイラ―という警部で、医者一族の中で一人だけ警官を選んだという変わり種。とびきりのハンサムで出逢った女性皆が彼の虜になるが、彼自身は女性がその気になるとスッと引いてしまう。また画家として書いた絵は毎回完売するほどの腕前で、10歳年の離れた恋人とはつかず離れず。血のつながった姉さえも、彼をつかめていない。あまりにも私生活がカッコ悪すぎるヴァランダーや特捜部Qのカール・マーク警部とは対極の描かれ方をされているのは、作者が女性だからか。 2014/10/13
みみずく
15
「ゴシックホラーの名手」が書くミステリという帯文と、重く垂れこめた霧の表紙に惹かれて手にとった。町の様子や登場人物たちの紹介を兼ねた上巻。イギリス田園地方の大聖堂の町ラファトンが舞台。ここに心機一転ロンドンからやって来た女性刑事フレヤが主人公。事件も、恋も動きがあってどんな風に進んで行くのか。下巻が楽しみ。2014/01/26
Ribes triste
8
久方ぶりに当たりが来た感じで読んでます。町に住むさまざまな人たちの視点から、連続行方不明事件が進んでいきます。読み始めて止まらなくなりました。2014/02/11
はちくま
5
ミステリというより、出てくる登場人物のそれぞれの人生を描くことに比重が置かれているような。とはいえ、予想していたよりサスペンスフル。下巻に続く。2014/03/07