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内容説明
17歳のデリクにはある計画があった。休暇に出かける親友宅を訪れて姿を隠す。そして―。翌日、隣人一家が惨殺されたことを知ったデリクの父ジムは、息子からある話を打ち明けられる。親友と集めていた古いパソコンが事件後なくなっているというのだ。そこには、10年前自殺した大学生が書いた奇妙なポルノ小説の原稿が残されていたらしい。だがその矢先、突如息子が容疑者として浮上し…。
著者等紹介
バークレイ,リンウッド[バークレイ,リンウッド] [Barclay,Linwood]
トロント在住。新聞社勤務のかたわら、1990年代にノンフィクション作家として活躍。2004年にミステリー作家としてのキャリアをスタートさせ、2007年に出版された『失踪家族』(ヴィレッジブックス)は、英国で60万部のヒットとなり、30カ国以上で翻訳された。翌年に刊行された『崩壊家族』は、カナダ推理作家協会アーサー・エリス賞(最優秀作品賞)を受賞
高山祥子[タカヤマショウコ]
翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
キクチカ いいわけなんぞ、ござんせん
24
冒頭の一家惨殺の場面で、心が折れてしまった。そしてそれを見てしまった隣家の少年と、その少年の家族の追い込まれた状況も、どうしようもなく、くらーい気持ちになり、最後まで読めるか心配だった。出て来る人物はみな不穏でどことなく信用が置けない感じだし、少年の父母も全部本当の事を言わないで、カッとなって怒ってばかりだし、それでも読みやすくて、込み入った状況にもかかわらず、混乱せずに読める。崩壊したのはどこの家族か。崩壊の元はそもそも何だったのか。小難しい本格ミステリーより私はずっと面白かった。2018/08/22
barabara
6
前作「失踪家族」があまりに面白かったので、新作を待ち兼ねての読書タイム。前作のように、スルスルと入って行く文体も心地よく、流れるままに人物相関が入ってくる快適なリズム。内容は少し「ジェイコブを守るため」にかぶっていたが、あちらが衝撃なら、こちらは弱いながらも絶えず何かを予感させる音波が出ている感じ、殺人以外にも狭い世界の人間関係に翻弄され、良質なサスペンスでもあり、ドラマでもあるので、一読者としてじっくり物語の先を見据えてトライするのがおすすめ。2013/09/04
siva
4
隣人一家が殺害され、息子に疑いがかかる。サスペンスだが、それぞれに秘密をかかえた登場人物の人間ドラマの方がメインで、どんどん読ませます。人の心の色々な弱さが回り回って大きな悲劇を生むということが書かれています。登場人物の誰かしらに心情を重ねることができるのでは。2013/11/13
にゃん
3
失踪家族があまりにも面白かったので、やみつきになり、こちらも読了。こちらは失踪家族よりも、つかみから一貫して面白かったんだけれども、オチがそうかぁ〜程度で、最後のミラクル感は失踪家族のが上かな。でも充分楽しませてもらいました。2014/06/20
ベック
3
邦題はいただけないが、なかなか良かった。ミステリとしての完成度は前回より上だと思う。ミスディレクションが巧みだった。でも、どっちが好きかといえば前回の「失踪家族」のほうが好きかな。2013/08/07
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