内容説明
息子ブルースを奪われ、犯罪との果てなき死闘に身を投じたトーマス・ウェイン。彼の前に立ちはだかるジョーカーの驚愕の正体とは！？（『バットマン：ナイト・オブ・ベンジャンス』）。メトロポリスの地下深くに横たわる極秘研究施設。地の底で孤独な日々を送る研究対象の青年は、異星からの来訪者だった！（『プロジェクト・スーパーマン』）。海底帝国アトランティスの帝王アクアマン。地球の覇権を巡ってアマゾン族と衝突を繰り返す暴君の知られざる過去！（『エンペラー・アクアマン』）。ＤＣユニバースに激震をもたらした衝撃作『フラッシュポィント』のクロスオーバー、全９話を収録。これを読まずして『フラッシュポイント』は終わらない。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
すけきよ
5
『バットマン：ナイト・オブ・ベンジャンス』が頭抜けて素晴らしい。フラッシュの存在が遡って歴史を書き換えてしまったように、「バットマンって、こういう話じゃなかったっけ？」と自分の記憶が上書きされるような錯覚を覚えるほどの完成度。IFもの、かつサイドストーリーなのに、ここまで一つの作品として整合性がとれているのは傑作という他ない。ほか二編があくまでサイドストーリーとしてしか楽しめないのが、更にこれを際立たせている。ところで、最初に出てくる精神科医はハーリーン？2012/09/20
Kazunori Yuki
4
これは傑作。どうしても読みたくてプレミア価格で購入したが、市場価格が下がらないだけのことはある。バットマン、スーパーマン、アクアマンのフラッシュポイントクロスオーバー集だが、バットマンだけ小プロで豪華装丁で再販してほしい。2023/10/30
tt23836148
3
https://tt23836148.hatenablog.com/entry/2023/02/27/0826312023/02/27
サテヒデオ@ダイナミックひとり
3
フラッシュによって生み出され、フラッシュによって殺される世界。自警市民も宿敵も、超人もその恋人も、海洋の王も神の娘も、誰もが救いがたい局面に立っている。救いようのない世界だけど見捨てるのは忍びない。歪で悪趣味で攻撃的で、でも愛おしい世界。こう感じさせたのだから、企画としては大成功だろう。2016/01/22
一会
3
『フラッシュポイント』を象徴する人物である「もう一人のバットマン」悪人を容赦無く殺す彼が唯一殺さない「もう一人のジョーカー」との対決が描かれる『バットマン：ナイト・オブ・ベンジャンス』が、改変された世界であるが故の悲劇と同時に「本来のバットマン」の宿業も描いている圧巻。スーパーマンにとって因縁の相手から生まれた「超人」との対決を経て実験動物から「スーパーマン」になるまでを描いた『プロジェクト:スーパーマン』は王道かつネタ要素もあって面白く『エンペラー・アクアマン』も優れた本編補完でそれぞれの魅力が光る一冊2014/10/03
