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内容説明
オレゴン州ポートランド。折りからの豪雨で河川が増水し、厳戒態勢が敷かれるなか、公園のメリーゴーランドで奇妙な死体が見つかった。川で溺死したのち何者かによって現場へ運ばれたものと思われたが、検死の結果毒殺であることが判明する。手がかりはてのひらに残されたそばかすのような傷跡。さらに同様の傷をもつ死体が相次いで見つかり、不気味な連続殺人犯の存在が浮かびあがる。捜査を指揮する刑事アーチーは被害者がみなあるものを持たされていたことを知り、非常事態の街で姿なき殺人者を追いつめてゆくが…。全米ベストセラー“ビューティー・キラー”シリーズ、新たなシーズンが始動。
著者等紹介
ケイン，チェルシー［ケイン，チェルシー］［Ｃａｉｎ，Ｃｈｅｌｓｅａ］
１９７２年アイオワ州のヒッピー・コミューンで生まれ、ワシントン州ベリングハムで育つ。第一子を妊娠中に初の小説となる『ビューティ・キラー（１）獲物』を執筆、新人としては破格の初版２０万部で刊行され、ヨーロッパ各地でも話題を呼ぶ。現在はポートランドで家族とともに暮らしている
高橋恭美子［タカハシクミコ］
関西外国語大学卒業。英米文学翻訳家（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
キクチカ いいわけなんぞ、ござんせん
18
グレッチェン・シリーズ第4弾。ポートランドが洪水に見舞われる。グレッチェンは収監され、アーチーは本来の刑事の仕事にもどる。そして奇妙な死に方をする連続殺人事件。相変わらず仕事にオタクな人たち。いやー、しかしグレッチェンがいないとアーチーはそれほどアホに見えない。このまま普通の刑事に戻る事ができるのかアーチー！2016/07/20
KOO
9
グレッチェンはほぼ登場しないが自然災害と連続殺人が同時進行していく状況が面白かった。犯人の狂気も斬新。次回作でグレッチェンの活躍にも期待。2016/01/06
えみちゃん
8
新たなシーズンということで、グレッチェン以外は、みんなお馴染みのメンバーでした。折からの豪雨で河川が増水。厳戒態勢が敷かれる中、奇妙な死体が発見される。溺死体と思われたが、検死の結果、毒殺であることが判明する。捜査の最中、アーチーと永年コンビを組んで、つねに彼を支えてきた相棒ヘンリーが、犯人の手に掛かり倒れる。水嵩を増し、非常事態体制の街で、アーチーと共にスーザンが捜査にあたる。スーザンの記者としての能力、人間としての魅力が開花されていく様を目の当たりにして、彼女の今後の活躍が楽しみです。次作はどっち？2012/08/23
對馬 正晃
5
グレッチェンの悪夢から解放されたアーチー刑事が、ちゃんとした？捜査を指揮して連続殺人犯を追い詰める。非常に面白い展開ですし、ヒロイン・スーザンのブラックジョークもニヤリとさせられるものばかりで、久しぶりにサクサク読めました☆アーチーがいつまた狂気に襲われるのかとハラハラしっぱなしでしたが、これは外伝的な話なのですね。次作でのグレッチェン復活に期待します！2016/10/30
Satoshi
5
ビューティーキラーシリーズでグレッチェンがほとんど登場しない作品。グレッチェンがいなくても、本作品は十分に楽しめた。グロい表現はないが、序盤で溺死するまでの過程を詳細に描いたため、洪水に飲まれていく緊迫感を強く感じることができた。ただ、ヒョウモンダコを用いた殺人は少し興ざめな感じがした。次回作はグレッチェンが復活するのかな？2015/12/09
