内容説明
昭和17年8月末、日本海軍はポートモレスビーの占領に成功する。しかし、オーストラリア軍は同島の重要性を理解しており、インフラを破壊するという焦土作戦を実行していた。そんな中、ラバウルとトラック島も同時期に占領していた日本軍は、ソロモン海で無線電話の電波をキャッチする。同海域の制海権を完全には掌握していなかった日本軍は、米軍の意図をつかみかねていた。そこで偵察機を飛ばし、ガ島北方に秘かに造られている米航空基地を発見。ただちに攻撃を仕掛けるのだった。米軍の陽動作戦に惑わされる日本海軍。巨大戦艦「大和」が、ガ島攻略のため進撃するのだが…。
著者等紹介
林譲治[ハヤシジョウジ]
1962年、北海道生まれ。ナイキミサイル基地訴訟で揺れ、千歳基地が隣接するという環境で育ったため、幼い頃より軍事や防衛問題に関心を抱く。戦略シミュレーションの原案などで活躍後、作家デビュー。確かな歴史観に裏打ちされた作品で人気を集める。著書多数。宇宙作家クラブおよび日本SF作家クラブ会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Meistersinger
3
ガダルカナルを巡る暗闘という感じ2021/05/09
YS-56
3
準備の次は準備。その先に待っているのも…準備?2021/04/24
zaku0087
1
ガダルカナル島攻防の準備段階。改造したヤマトも出動し、米軍は空母二隻を温存したまま、ガダルカナル島防衛に戦力を投入しまくるが、反攻の兆しは見えないダメっぷり。戦力の逐次投入にならないのは未だマシか。帝国海軍も艦隊、資源温存できたので決戦するには十分な準備がある。しかし、ナチスドイツも戦線を広げ過ぎて各方面で個別撃破されたが、この帝國陸海軍は戦線を絞っているので、それなりに米国軍の物量戦に対抗できるようだ。次巻では決戦勃発だな。2023/10/17