内容説明
天下分け目の関ヶ原で勝利を収めながらも、金城湯池の大坂城を徳川家康に奪われた石田三成―。佐和山城に退き、近江で防衛を固めようと腐心する一方、要衝の丹波亀山城の確保を狙っていた。だが家康は、この動きを好機到来と捉え、城を囲んだ西軍の背後を突こうと、自ら後詰めの大軍を率いて大坂を出陣。これを聞き、井伊直政らと激戦に及んでいた三成は、挟撃を恐れ驚くべき決断を下す。己の本領である筑前博多へ一時西下し、九州を平定した上、100万石の大兵とともに再び上方へ上る策に出たのだ。そのためには、日の本最強と謳われる島津との対決は避けられない。西国の地で、三成畢生の大勝負の幕が切って落とされようとしていた!戦国シミュレーションの傑作、激動の第三弾!!
著者等紹介
中里融司[ナカザトユウジ]
1957年、東京都出身。武蔵大学卒業。八年間の会社勤めの後、文筆の道を志し、1994年、学研歴史群像大賞優秀賞、メディアワークス電撃ゲーム小説大賞銀賞を受賞。時代小説、本格歴史小説、架空戦記小説など、多彩な分野で活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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