出版社内容情報
谷崎潤一郎の『人魚の嘆き』(1919)の挿画、装画で日本文学史にも名を遺す水島爾保布。
世間を斜に視たその江戸っ子は、画業に留まらず、明治・大正・昭和の時代の記録、東京の下町のこと、紀行文、美術・芝居・音楽をめぐる論考、はては小説と、サビの利いた数多の文章を遺した。
明治天皇大葬の夜、関東大震災、5・15事件、2・26事件、国粋主義批判、画壇悪口、ライオンの味……
『統制百馬鹿 水島爾保布戦中毒舌集』(岩波書店)に続く、漫画・漫文も加え、水島爾保布の文業に迫った、類書なき一冊。
【目次】
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- 和書
- せんせいのお人形 〈1〉