出版社内容情報
対独抵抗運動に挺身した「闘士」の作家ピエール・エルバール――無人島で営まれる少年同士の同性愛的な友情を活写するBL小説『アルキュオネ』、スターリニズム下の若き反抗者たちの同性愛と政治参加を巧みに描いた、エルバールの私小説的作品『力線』の2篇を収録。本邦初訳。
内容説明
対独抵抗運動に挺身した「闘士」の作家ピエール・エルバール―無人島で営まれる少年同士の同性愛的な友情を活写するBL小説『アルキュオネ』、スターリニズム下の若き反抗者たちの同性愛と政治参加を巧みに描いた、エルバールの私小説的作品『力線』の2篇を収録。本邦初訳。
著者等紹介
エルバール,ピエール[エルバール,ピエール] [Herbart,Pierre]
1903‐74。1903年、北仏ダンケルク生まれ。造船業の名家に育つも、五歳で父が出奔、孤独な少年期を過ごす。十八歳で上京し、ジャン・コクトーと交流。アンドレ・ジッドの友人となり、以後秘書としても仕える。反植民地主義を奉じて共産党に入党。ソヴィエトに拠点を移し、「国際文学」編集長を務める。第二次大戦中は対独抵抗運動に参加し、レンヌ解放に尽力。戦後はジャーナリストとして活躍の場を広げ、自身の政治活動を総括した後、優れた私小説的作品を残す
森井良[モリイリョウ]
1984年、千葉県生まれ。パリ第七大学博士課程修了(博士)。獨協大学フランス語学科准教授。小説に「ミックスルーム」(第一一九回文學界新人賞佳作)がある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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