出版社内容情報
定型韻文詩、自由韻文詩、自由詩、散文、散文詩を混在させ、挿絵とテクストを混淆させた詩人ヴァレリーの精神としての書物――「雑纂」「断章」の文学ジャンルの系譜を、新たな書法(エクリチュール)で切り開く〈散文と詩の混淆(メランジュ)〉。ヴァレリー自身の手による銅版画挿絵入り初版本新訳の決定版。
内容説明
定型韻文詩、自由詩、散文詩、散文を混在させ、挿絵とテクストを混淆させた詩人ヴァレリーの精神としての書物―「雑纂」「断章」の文学ジャンルの系譜を、新たな書法で切り開く“散文と詩の混淆”。ヴァレリー自身の手による銅版画挿絵入り初版本新訳の決定版。
目次
メランジュとは精神のこと
人間なるもの
生と富
“愛情”
イレーヌのソネット
海
大聖堂
グラースにて
モンペリエ
ジュネーヴ
タイガー
“同題”
秋
語らい(二つのフルートのために)
白鳥のいた幼年期
ダイヤモンド
美
精神
黙れ
日常生活“虚空と充満”〔ほか〕
著者等紹介
ヴァレリー,ポール[ヴァレリー,ポール] [Val´ery,Paul]
1871‐1945。フランスの詩人・批評家。南仏の港町セットに生まれる。若き日にルイスやジッドと出会い、モンペリエ大学法学部を卒業後パリに上京し、マラルメに親炙する。1892年「ジェノヴァの夜」に象徴される青年期危機を経て文学放棄を決意、「テスト氏との一夜」発表後、長い沈黙期に入る。1917年、長詩『若きパルク』により文壇に復帰し、一躍脚光を浴びる。後半生は、アカデミー・フランセーズ会員、国際知的協力委員会フランス代表を歴任し、コレージュ・ド・フランスで「詩学」講座を担当するなど幅広く活躍した
鳥山定嗣[トリヤマテイジ]
1981年、愛知県生まれ。京都大学大学院文学研究科博士課程満期退学後、同研究科で博士号(文学)取得。現在、京都大学大学院准教授。専門はポール・ヴァレリー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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