内容説明
ボルヘスやビオイ・カサーレスに高く評価され、「アルゼンチン文学の秘宝」とも称された短編小説の名手シルビナ・オカンポは、日常生活に隠された不思議から奇想天外な物語を引き出した。幻想的リアリズムの頂点をなす怪奇短編集『復讐の女』と『招かれた女たち』の全78篇を収録。本邦初訳。
目次
復讐の女(金の野兎;続き;病;後裔;砂糖の家 ほか)
招かれた女たち(あんな顔つきだった;雄牛の娘;脱走;ベッドの下の手紙;現像 ほか)
著者等紹介
オカンポ,シルビナ[オカンポ,シルビナ] [Ocampo,Silvina]
1903‐93。1903年、六人姉妹の末娘(長女はビクトリア・オカンポ)として、ブエノスアイレスの貴族的家庭に生まれる。1908年に初めて渡欧、二〇年代にはレジェやキリコとともに絵を学ぶ。帰国後、姉の創刊した雑誌「スール」に協力、32年にビオイ・カサーレス(40年に彼と結婚)と知り合った後、文学に転向。37年発表の短編集『忘れられた旅』以後、詩集や短編集の発表を続け、54年にブエノスアイレス市文学賞を受賞。93年にブエノスアイレスで歿した
寺尾隆吉[テラオリュウキチ]
1971年、名古屋市生まれ。東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了、学術博士。現在、早稲田大学社会科学総合学術院教授。専門は二十世紀のラテンアメリカ小説。著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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