おせん―東京朝日新聞夕刊連載版

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  • サイズ 46判/ページ数 256p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784864882354
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

挿絵59点+カット8点完全復刻

昭和8年の息吹きが、88年の時を経て、新漢字・新仮名遣いでよみがえる――。
邦枝の「江戸」を絵で昇華させた〈雪岱調〉の完成形。

朝日へ書いた『おせん』の挿絵の如き特に雪岱氏の代表作ともいふべきもの――邦枝完二

昭和8年(1933)に「東京朝日新聞」および「大阪朝日新聞」で59回にわたり連載された小説『おせん』。
著者・邦枝完二(1892─1956)と挿絵画家・小村雪岱(1887─1940)の才能の結晶。
『小村雪岱随筆集』『小村雪岱挿絵集』につづく、その仕事の軌跡。

内容説明

一流の証とされた新聞連載の仕事を再現。昭和8年(1933)の息吹きが、88年の時を経て、新漢字・新仮名遣いでよみがえる―。邦枝の「江戸」を絵で昇華させた“雪岱調”の完成形、記念碑的作品。挿絵59点+カット7点完全復刻。

著者等紹介

邦枝完二[クニエダカンジ]
本名邦枝莞爾。明治25年(1892)、東京市麹町区生まれ。慶応義塾予科に入学。永井荷風に私淑し、『三田文学』に小説などを発表した。時事新報社や帝国劇場文芸部を経て、作家として独立。江戸情緒あふれる浮世絵的な作品で、作家としての地位を確立した。昭和31年(1951)歿

小村雪岱[コムラセッタイ]
本名安並泰助(旧姓小村)。明治20年(1887)、埼玉県川越町生まれる。明治41年(1908)、東京美術学校日本画科選科卒業。大正3年(1914)、泉鏡花『日本橋』の装幀でデビューし、以後、装幀家や舞台装置家、挿絵画家として活躍する。昭和15年(1940)歿

真田幸治[サナダコウジ]
昭和47年(1972)、神奈川県横浜市生まれ。平成8年(1996)、日本大学芸術学部美術学科卒業。装幀家。小村雪岱研究をライフワークとしている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

HANA

74
挿絵は小村雪岱。小説の内容より挿絵を目的に買う。結果、数頁毎に挿絵が収録されていて大満足。あの独特の人物画と線の美しさを堪能できた。小説の方は江戸時代の代表的な美人と言われる笠森おせん、彼女をモデルとしたものとなっている。内容的には新派の悲劇を思わせるものとなっているかな。美貌に引き寄せられる男たち、それらを尻目におせんの心は…という部分やラスト等特に。小村雪岱からのイメージかどこか鏡花を思わせるなあ。印象的なのは爪を集めたり女性の髪フェチだったりする変態だけど。とあれ絵と文で味わう江戸、堪能できました。2023/03/29

藤月はな(灯れ松明の火)

64
泉鏡花作品に嵌っていた高校時代に美術の先生からお勧めされたのが小村雪岱だった。茶屋の美女として男達の目に晒されるおせん。しかし、彼女が一途に想うのは幼馴染の吉ちゃんこと、菊之丞ただ一人。惚れたからとは言え、男共の覗き、都合の良い妄想、爪などの収集などの行動にドン引き。これまで、色んな小説を読んできたが、縁の下で待ち続けて集めた爪を香みたいに焚く春重の変態さは一等だ。爪なんて蛋白質の死骸みたいなものなのにさ!当然、ご近所さんからクレームも待ったなしだが、本人が不気味イケメン過ぎて誰も注意できない悪循環である2022/05/12

keroppi

55
東京朝日新聞で昭和8年に連載されていた「おせん」を挿絵とともに再現している。その小村雪岱による挿絵を見たくて読んだ。男たちから慕われるおせん、役者への想いと別れを、江戸情緒たっぷりに描いている。登場人物に浮世絵師の鈴木春信が登場し、おせんはその春信の絵で評判になる。小村雪岱の挿絵は、まさにその春信の絵のようである。まるで舞台劇のように展開していく絵がとても魅力的だ。解説によると映画化された際にこの絵がかなり影響を与えたようだ。その映画も見てみたくなる。2026/03/26

バニラ風味

14
以前、小村雪岱展を見に行った時、印象に残っていたこの本。文章が段組みで書かれていて、ちょっと読み辛くはあったけれど、なるほど、これが朝日新聞に掲載された小説かあ…と。お茶屋で働く美貌の娘、笠森おせんは男たちにもてはやされ、その生活を覗きに来る不届き者たちも。当人は、決して奢らず、実は密かに思いつめている男がいた。おせんを巡る、見た目重視の男たちが滑稽で呆れましたが、ちょっと悲しい結末でした。2022/04/21

Ayako H

5
図書館から。浮世絵師の中で好きな鈴木春信風の小村雪岱が描く挿絵に引かれて。江戸の三大茶屋娘の一人、おせんの話。途中、春信の品のない弟子の話やら詐欺まがいの手紙を書かせる兄やらでてきますが、要はおせんの幼なじみへの恋慕。新聞掲載小説なのでキリよくテンポよく話が進みあっという間に読めました。巻末には考察も。2022/03/20

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