百本杭の首無死体―泉斜汀幕末探偵奇譚集

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百本杭の首無死体―泉斜汀幕末探偵奇譚集

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  • サイズ B6判/ページ数 317p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784864881746
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

岡本綺堂の『半七』、池波正太郎の『鬼平』も材を取った彌太吉老人の捕物帳など全10篇。兄・鏡花の呪縛からの解放がもたらした、時代ミステリの嚆矢。100年の時を経て甦る、幻の傑作。泉鏡花没後80年記念出版。

著者等紹介

泉斜汀[イズミシャテイ]
本名、泉豊春。明治13年(1880)1月31日、金沢生まれ。実兄は泉鏡花。硯友社の尾崎紅葉の秘書を長く務める。これまで情報が少なく、碌な調査もなされてこなかったため、兄鏡花の蔭に隠れて、あまり成功しなかったというような記述も散見されるが、それなりの内容の作品と、数多の著作が認められており、とくに大正中期を節目に、紅葉および鏡花仕込みの華麗な文体を駆使して、大衆小説への転換を図った。近年、新たに続々と作品が再発見され、評価も改められつつある。なかでも旧幕府の与力だった彌太吉老人こと佐久間長敬に取材した「百本杭の首無死体」をはじめとする一連の「彌太吉老人捕物帳」は、池波正太郎の『鬼平犯科帳』の源泉と目され、また、岡本綺堂の『半七捕物帳』とほぼ同時期に書かれた時代ミステリの嚆矢の一つともされている。昭和8年(1933)3月30日歿

善渡爾宗衛[ヨシトニムネエ]
探偵小説、文芸資料等の調査、研究を主として行なっている。日本古典SF研究会、愛蘭土文学研究会会員。著述多数

杉山淳[スギヤマアツシ]
国文学研究者。第一回日本SF評論賞で「黄金律の探索者―星新一試論」が最終候補。専門は芥川龍之介。日本古典SF研究会、愛蘭土文学研究会、日本キリスト教文学会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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HANA

62
鏡花の弟が書いた幕末の様々な奇譚。明治になってから旧幕時代の事件を聞き取るという形式は『半七捕物帳』始め様々な作品があるが、本作の特徴は実際に存在した与力から聞き取った事件であるという事。その為ミステリとしては薄いが幕末の実録独特の雰囲気が全編に横溢している。「捕物哀話 恋の火柱」「与力覚帳 女の血刀」の火事や取り調べ等、実際に見聞きした事でないと出せない場面であるし。巷説をまとめた実話怪談の走りともいうべき「印旛沼の怪」も含めて、著者が鏡花の後追いでなく始めからこの道に進んでいたらと惜しまれてならない。2019/10/08

qoop

4
捕物帳の嚆矢のひとつとされるシリーズ作をはじめ、著者のエンタメ系短編を集めたアンソロジー。兄・鏡花の影響圏から脱しようと足掻いたすえの作品群として読むと、出来如何に依らず愛おしくなる。同時に、大衆小説勃興期に見られる講談からの影響力を如実に読み取れて興味深い。また、同じく捕物帳の嚆矢である「半七捕物帳」にも言えることだが、江戸の文物を伝える風合いが薄いのは生活に江戸が残っているからこそだろう。思い入れ過多に求めるものではない…と自戒を込めて。2021/03/15

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