内容説明
「伝え合い」という考え方で、言語(バーバル)と非言語(ノンバーバル)の働きを総合的に捉える。世界各地の言語に親しんだ文化人類学者による、本質的なコミュニケーション入門。「見た目」や「伝え方」だけではない、7つの要素。
目次
第1章 「言語」とは「ことば」の標本である
第2章 「ことば」だけでは伝わらない
第3章 「伝え合い」をとらえる―コード・メディア・メッセージ
第4章 「伝え合い」における「制約」
第5章 「伝え合い」における「空間」
第6章 「伝え合い」における「時間」
第7章 「社会構造・社会組織」と「装い」
第8章 ことば通じて意味通ぜず
第9章 「伝え合い」を支える「文化コード」―「異なる」ということ
著者等紹介
西江雅之[ニシエマサユキ]
1937年、東京生まれ。早稲田大学大学院文学研究科芸術学専攻修士修了後、フルブライト奨学生としてカリフォルニア大学(UCLA)大学院・アフリカ研究科に留学。帰国後、東京外国語大学、早稲田大学、東京芸術大学、東京大学などのいくつかの大学で、言語学、文化人類学を担当して教壇に立った。また、主に東アフリカ、カリブ海域、インド洋諸島、パプアニューギニアでフィールドワークに従事。アフリカ諸語、ピジン・クレオル諸語の先駆的研究をなした(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ネムル
15
先に亡くなった文化人類学者のコミュニケーション論。ことばだけでは伝わらない、ことば通じて意味通ぜず、という異文化/コード間の相互理解の難しさを丁寧に解きほぐしてくれる。だがより重要なことは、話題は文化人類学という大きなくくりの異文化にとどまらない。「異文化接触は、一人ひとり異なるアイデンティティをもつ個人同士の間で行われている」という点を意識しておくためにこそ、読まれるべき本である。そして、文化の複雑な姿を捉えて、その異文化接触の「結果として生み出されるものは一体何なのか」を考えるためにも。2017/11/06
takao
0
ふむ2017/12/27