内容説明
昭和20年春、満州へと旅立った最後の開拓団と、開拓団を送り出した村。元NHKプロデューサーが、自身の家族と、仕事で出会った「農村と戦争」を、戦後70年の今、書き残す。
著者等紹介
原安治[ハラヤスジ]
1939年神奈川県生まれ。早稲田大学卒業、同大学院修士課程修了。1962年NHK入局。プロデュサーとして農業、食糧問題、昭和史などをテーマにドキュメンタリー番組を制作した。文化庁芸術祭優秀作品賞、放送基金賞など受賞。編成部長、衛星放送局長、福岡放送局長を経て、2002年から13年まで早大客員教授を務めた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Akihiro Nishio
20
友人お勧め本。元NHKのディレクターが、自分の故郷でもある長野県阿智村を中心に太平洋戦争、満州開拓団、中国残留孤児を描く。小さな村が何とドラマチックな役割を果たしていることか。悲惨なのは、頻繁に発せられる「寄付」「貯蓄」「献納」という名の徴用。ついに村はスッカラカンになり、最後に残った女子供を献じる。それが満州開拓団であった。もちろん村から出兵した男たちが直面するフィリピンでの戦いも凄惨を極める。申し訳ないが、平和運動より、いざという時のため(少ないが)資産を海外に移して、自分だけでも助かりたいと思った。2017/09/30
秋津
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元NHKプロデューサーと多くの満洲移民を送り出した長野県阿智村の人々の戦争を巡る記録と記憶。 充分に拾い上げられてこなかった、満洲とフィリピン(銃後)、長野と神奈川(戦場)と異なる地での戦後まで続く「戦争」に関する声や行動がまざまざと。 部落常会の資料や引揚者の証言など、貴重な記録も。2018/05/27




