出版社内容情報
児童文学の泰斗が軽妙洒脱につづる、京都発の、食べ物と旅と暮らしと本、そしてであった人たちについてのエッセイを精選
内容説明
児童文学の泰斗が軽妙洒脱につづる京都発“味な”エッセイ集。
目次
第1章 味と人と
第2章 時の旅人
第3章 京に暮して
第4章 ぼくのお気に入り
第5章 本のお蔭で
第6章 自作の周辺
著者等紹介
今江祥智[イマエヨシトモ]
1932年大阪生まれ。同志社大学英文科卒業。名古屋で中学校の英語教師、東京で編集者を勤めたのち68年に京都へ移り、短大講師を勤めながら多彩な童話・絵本を発表。自らの体験をもとにした『ぼんぼん』や『優しさごっこ』は、特に高い評価を得る。50歳を期に執筆に専念。ファンタジーから髷ものまで幅広い創作を手がけるとともに、数かずの評論や雑誌「飛ぶ教室」の編集を通して子供の本の世界を広げることに力を尽し、2002年に京都府文化賞功労賞、08年にエクソンモービル児童文化賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Madoka.@書店員復帰を目指し中!
16
すごく変わったエッセイ。いろんな作家のエッセイを読んできたが初めて読む感覚的なものがある。表紙も味がある。2014/07/16
波多野七月
12
「―心臓の音、聞いたことある?」この問いかける場面と、「―ザブン、ザブン、ザブーン……やでぇ」の描写に、強い波間をゆくその音が聞こえた気がした。食、京都での暮らし、過去の日々、そして様々な本との出会い。3月20日に亡くなられたばかりの、児童文学作家・今江祥智さんが綴ったエッセイ集。随筆のような静けさと、日常に向けたそのまなざしに人となりが忍ばれる。亡くなられる少し前、偶然手に取ったこの一冊が、何かの追悼になればいい。2015/03/19
あられ
7
おいしい食べ物、おいしい本、おいしい人。。。なかなか、おなかのふくれる1冊。でも、胸焼けの心配は無用です。さらりと消化されます。そして、心地よい関西弁。ちょっと前に読んだ、鼻につく方言とは、えらい違い。この話し方は、とてもよかった。いつまでも読んでいたい感じ。2016/01/06
メルル
7
内容はタイトル通り。表紙が素敵。ちょっと美味しい話が少なめだったけど、りっぱなお料理が多くてワクワクした(*^-^)2014/08/14
nekonekoaki
6
今江さん晩年の思い出語り。大阪弁、紀州弁、名古屋弁、そしてたまに高知弁の混じる軽妙な語り口は、やっぱり好きですネ~ 2014年7月8日第一刷発行。2022/09/08