内容説明
もし景清と阿古屋の恋物語に煙草がなかったらば、景清はさぞ手持ち無沙汰であったろう。弁慶が大酒のみでなかったならば、「歓進帳」はどれほどつまらないだろう―。煙草、酒、そして水が歌舞伎を豊かにする。
目次
煙草、酒、そして水
煙草の段(煙管の芸談;病み上がりの一服;火縄売りの子 ほか)
酒の段(新年の盃;弁慶の大酒;茶筅酒 ほか)
水の段(清めの手水;水垢離;水入り ほか)
著者等紹介
渡辺保[ワタナベタモツ]
1936年、東京生まれ。慶應義塾大学経済学部卒業後、東宝演劇部企画室を経て、演劇評論家へ。『女形の運命』で芸術選奨文部大臣新人賞、『忠臣蔵』で平林たい子文学賞・河竹賞、『娘道成寺』で読売文学賞、『昭和の名人 豊竹山城少掾』で吉田秀和賞、『四代目市川団十郎』で芸術選奨文部大臣賞、『黙阿弥の明治維新』で読売文学賞を受賞。2000年に紫綬褒章、2009年には旭日小綬章を受章(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
1 ~ 1件/全1件