内容説明
未曾有の大震災。それでも男たちは命がけで道を啓いた―。東日本大震災ドキュメンタリーコミック。
目次
プロローグ
くしの歯作戦
道路啓開
リエゾン
エピローグ
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
しいたけ
91
東北地方整備局災害対策室午後4時過ぎ。局員総動員で集められる道路の被害状況。そこで書き込まれていった地図が、この本の表紙である。4号を軸に太平洋沿岸部につながる国道をくしの歯状に広げる「くしの歯作戦」。そこには民も官もない。目の前の道を一刻も早く啓かなければ救助も救援もない。そこに東北ナンバーのタンクローリーが続々と燃料を運び入れる。「俺たち道路屋は道路と一緒でつながってるんですよ」道路屋が格好いい。震災からわずか4日で15本のくしの歯が啓かれる。規約違反を問われるような決断を即決した局長にも頭が下がる。2017/03/02
みっちぃ
7
3・11、東日本大震災。発災直後、被災地への道は閉ざされた。人命救助と救援のための道を「啓開(けいかい)」にあたった、国交省東北地方整備局初め各出張所と、沿岸地域(地元)の建設会社の取り組みを漫画で臨場感たっぷりに描いている。正直、あれだけの被害があったのに、国道が通れるようになるのにあまり日数がかからなかったのは本当にすごいと思う。国道が通れるようになってから、車で走りながら両脇にうず高く重なったがれきが、本当はこの道路にもあったんだと思うと、怖かった。2019/03/09
よし
2
東日本大震災の際、被災地への道を切り拓いた東北地方整備局の活躍を描いた本。陸前高田市の「東日本大震災津波伝承館」に展示しているのを見て購入しました。道路啓開「くしの歯作戦」に携わったり、リエゾンとして被災地に常駐した人たちが実名で登場。災害時において迅速に決断することや現場で情報収集することの大切さが伝わってきます。㈱小野良組さんをはじめ現地の建設会社が果たした大きな役割も忘れてはいけないと思いました。2020/07/05
旅烏
1
うーん。あまり……2013/03/09
小諸の風
0
非常時には組織の枠を超えた決断と行動が大事。2015/02/15
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- 和書
- 捨扶持一万石 春陽文庫