内容説明
かぜにのって旅をするクモのシルバーは、小さな小さな芸術家。第2回絵本テキストグランプリグランプリ受賞作品。
著者等紹介
すみもとななみ[スミモトナナミ]
1963年、横浜市生まれ。多摩美術大学グラフィックデザイン学科卒業。イラストレーター。近年、絵本創作に取り組み、『クモのシルバーくん』は2021年、日本児童文芸家協会・絵本塾カレッジ共催「第2回絵本テキストグランプリ」グランプリを受賞。本作が絵本デビュー作となる。日本児童出版美術家連盟会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ベーグルグル (感想、本登録のみ)
38
クモの巣アートを楽しむために美術館へやってきて、守衛のノンビリさんと楽しんでいただけなのに、あんな事になるなんて・・。でも自分の事を理解してくれる人と出会い、傍にいることが出来てよかったね。良いお話でした。生き物全般大丈夫な私はクモは少し苦手でしたが、子供の自由研究でクモの巣(本来はクモの網という)について調べ、クモの巣採集もしていたので、それ以後はクモも愛おしくなりました。2023/07/06
ヒラP@ehon.gohon
29
クモの巣は芸術作品かも知れません。 それが様々な風景を表現していたら、自分の描きたい通りに表現していたら…。 シルバーくんの芸術を認めてくれたのは、住込み守衛のノンビリさんでした。 自分の部屋をクモの巣だらけにして、辞めさせられてしまい ましたけれどね。 それにしても、シルバーくんは自由に巣を作るのが好きだったのですね。2022/10/12
しおり
27
ラストの、のんびりさんとシルバーくんのように のんびり好きなことをして生けていけたらサイコーです。2022/11/11
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
18
「第2回絵本テキストグランプリ」グランプリ受賞作家のすみもと ななみさんの絵本デビュー作。風にのって旅するクモのシルバーは、銀色の糸で作品を作る芸術家。クモの巣なんて見つけたらとってしまうものですが、住み込みの守衛さん(シルバーはノンビリさんと呼ぶ)だけは違いました。けれどシルバーの作品を認めてくれたノンビリさんは追い出されてしまい、小さなシルバーは大きな作品を作り続けなくてはいけなくなり…2022/10/03
れもんママ
13
図書館本。長女(5歳)が選んだ絵本。シルバーは美術館の片隅で、クモの糸を使って風景画を描きます。美術館の人には壊されてしまうからと、守衛のノンビリさんが部屋に連れてきて、シルバーのために小さな額を用意し、ゆっくりとした時間を過ごします。ところがノンビリさんが追い出されてしまい…。。娘たち(5歳、4歳)はシルバーが作る絵に感動していました。本当にとっても素敵。こんな展覧会があるなら行ってみたい。疲れてしまったシルバーが最後は幸せになり、娘たちも嬉しそうにしていました。2025/04/11