目次
第1章 手島圭三郎の絵本創作技法(題材の見け方;主題の考え方;誰に向けて描くのか、誰に聞かせるのか)
第2章 手島圭三郎の絵本作家小論(どんな絵本を創るのか;継続することの難しさ;人間が目にする最初の芸術)
第3章 手島圭三郎のアトリエから(構想から刷り上げまで;仕事場の風景;三千枚のフィールドノート)
第4章 手島圭三郎・作品舞台を語る
著者等紹介
手島圭三郎[テシマケイサブロウ]
北海道生まれ。日本版画協会会員。「しまふくろうのみずうみ」で日本絵本賞受賞、「カムイチカプ」で厚生省児童福祉文化奨励賞受賞、「きたきつねのゆめ」でイタリア・ボローニャ国際児童図書展グラフィック賞受賞、’87ニューヨークタイムズ選世界の絵本ベストテン、「おおはくちょうのそら」で’88ニューヨークタイムズ選世界の絵本ベストテン。平成29年北海道功労賞、平成30年度地域文化功労賞
川嶋康男[カワシマヤスオ]
ノンフィクション作家。北海道生まれ。『大きな手大きな愛』(農文協)で第56回産経児童出版文化賞JR賞(準大賞)受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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keroppi
77
最近続けて読んでいる手島圭三郎さんの創作法を語った本。北海道の大自然や動物たちの魅力、木版画の魅力が語られている。図版も多く、木版画ならではの力強く生き生きとした描線に惹きつけられる。絵本を描くにあたっても、ひとつひとつの絵が絵画作品として成り立っている。擬人化された動物ではなく、ドキュメントとしての動物を描いていて、それぞれに夫婦愛や家族愛にあふれているが、弱肉強食の自然の厳しさにも目を背けない。手島圭三郎さんを理解するには、とてもいい本だった。絵本も、もっともっと読みたくなってくる。2021/11/29
鱒子
59
図書館本。版画絵本を創り続ける 手島圭三郎さんのお仕事。写実的なタイプの絵です。北海道の大自然を生きる動物たちが今にも動き出しそうです。その反面、人物はあまりお得意ではないのかな(汗 神経を研ぎ澄まして作る木版画の過程が見えます。2019/11/13
urigaya
1
彫刻(版画)をたしなむ私にとって、手島氏のシンプルかつ力強い質感に、尊敬の念を抱かずにいられない。木版画の基本は、「絵が好きなこと」とりわけ「自分で絵が描けること」に大いにショックをうける。自分で絵を描けないなら、版画をやろうと思わないこと。そうか、そうなのか。シュン。。。しかし「絵を描く力と版画の技術習得は車の両輪だが、続けていれば力がついてくる」と続く。勇気がでた。ちょっぴり涙もでた。2021/12/12
銀
1
大好きな絵本作家さん。初期のアイヌのことばを使った、不思議な音も感じさせるシマフクロウシリーズはドキドキしました。2020/03/09
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- 和書
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