出版社内容情報
【著者紹介】
北海道生まれ。『しまふくろうのみずうみ』では絵本にっぽん賞を、『きたきつねのゆめ』はボローニア国際児童図書展グラフイック賞を、『おおはくちょうのそら』はドイツ児童文学賞絵本部門ノミネート賞など、数々の賞を受ける
著者等紹介
手島圭三郎[テジマケイザブロウ]
北海道生まれ。「しまふくろうのみずうみ」で絵本にっぽん賞、「きたきつねのゆめ」でボローニャ国際児童図書展グラフィック賞受賞、’87ニューヨークタイムス選世界の絵本ベストテン。「おおはくちょうのそら」’88ニューヨークタイムス選世界の絵本ベストテン(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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やすらぎ
166
そこに樹木がなければ生きることはできない。キツツキの中でも大きなクマゲラは北に棲む。厳冬の試練、自然の壁。大きな空、高い雲の下、静寂の森に響き渡る連打。巨木に巣穴を掘り、森と共に生き、いずれ巣立つ雛に餌を運び続ける。春になれば新緑豊かに、夕暮れ過ぎれば寄り添い、切なくもフクロウの気配を月夜のシルエットに感じながら眠りにつく。夜空がきれいだろう。暗闇はまだ心細いけど、明日はここから初めて羽ばたいてみようかな。夢明ければ爽やかな朝の香り、鳥の歌声賑やかに。風が待っている。いざ。手島圭三郎さんのサイン本でした。2023/04/29
keroppi
73
北海道の森は、いろんな音や鳴き声であふれている。くまげらが木をつつく音。風の音。鳥の声。騒ぐ木々。そして、成長したくまげらが羽ばたく羽音。北海道に暮らしながら、森の音に耳をかたむけているから描ける世界なんだろうな。2021/11/08
booklight
21
【読友本】北海道の自然を版画で描く手島圭三郎の絵がいい。無骨で繊細な版画と北海道の雄大で密度の高い大自然がよく合っている。木々の細かい彫が、リアルな木の肌触りを思い出させる。途中、くまげらのお父さんの大写しが、世界をしんとさせていた。2021/12/12
みなみ
7
同じシリーズを3冊まとめて読んだ。くまげらの森はふくろうの絵本よりも色数が多くカラフル。しかし冬になると次第に色が減っていく。鳥の親子の交流のあたたかさと厳しさを同時に味わえる。2024/02/14
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
7
5年生冬休みおすすめ絵本のブックトーク。国語科の教科書で紹介されている『おおはくちょうのそら』から、手島圭三郎さんの作品を紹介。2023/12/21