出版社内容情報
【著者紹介】
北海道生まれ。『しまふくろうのみずうみ』では絵本にっぽん賞を、『きたきつねのゆめ』はボローニア国際児童図書展グラフイック賞を、『おおはくちょうのそら』はドイツ児童文学賞絵本部門ノミネート賞など、数々の賞を受ける
著者等紹介
手島圭三郎[テジマケイザブロウ]
北海道生まれ。「しまふくろうのみずうみ」で絵本にっぽん賞、「きたきつねのゆめ」でボローニァ国際児童図書展グラフィック賞受賞、’87ニューヨークタイムス選世界の絵本ベストテン。「おおはくちょうのそら」’88ニューヨークタイムス選世界の絵本ベストテン(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
keroppi
81
'88ニューヨークタイムス選世界の絵本ベストテンに選ばれた絵本。羽ばたく白鳥が美しい。生と死を大自然の中で描き出す。悲しみを乗り越え、生きていく。生命力に満ちた絵本。2021/11/16
ぶんこ
56
酷い親を持つ子どもの本(教師の素晴らしさが胸をうつ)を読み終えられなかった後なので、手島さんの本を手に取りました。こちらは家族の愛情が胸をうつ、別の意味での素晴らしい本でした。手島さんの版画からはオオハクチョウの悲しみが伝わってきます。そして空とオオハクチョウの美しいこと。夜空の変わった星さえも胸をうつ。最後の亡くなったオオハクチョウの子がはねを広げたところは、まるで天使の階段のようで圧巻でした。2022/08/22
ベーグルグル (感想、本登録のみ)
42
寝る前に読み聞かせをしていたら、途中、胸がつまっちゃいました。自然の生き物の生きる大変さと家族愛に溢れた物語でした。版画を使った絵がとても味わい深い。2018/02/06
booklight
41
なるほど、よく考えられている。最後の絵を描きたくて逆算で物語を作ったか、作っていくうちにそのような結末になったか。美しくも力強い絵と、自然の物語が相まって、絵本のだいご味が味わえる本でした。2023/12/16
陽子
31
この時期、空を飛びゆくオオハクチョウの群れを見てこの絵本を再び開きたくなりました。物語としては架空ではありますが、死にゆく子どもと別れ難い旅立ち時の白鳥の親子の情愛が描かれており、読むたびに切なくなります。あくまで美しい北の自然の世界が絵本の中に凝縮されています。厳しい冬から春への変化の移り変わりや時の流れ等を、渡りゆく白鳥に投影した傑作だと感じます。この絵本の世界の白鳥と、実際に空を飛びゆく白鳥が、現実世界でも重なり一層趣深く再読しました。2021/03/28
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